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ニッポンの奇天裂な絵画

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ニッポンの奇天裂な絵画


      九相図では美女が死に腐って白骨になるまでの経過を9枚の絵で示します。新死相、まるで眠っている状態に見えます。張相、腐敗でのガスで膨らんでいく状態。壊相、皮膚が破れ、眼球も零れ落ちている。血塗相、血や膿が出て悪臭が漂う。膿爛相、肉体が溶けだす。青瘀相、皮膚が乾燥しだす。噉相(たんそう)。野犬や鳥に食い散らされる。散相、手足と五臓が散乱する。骨相、白骨がばらばらになった状態。私も若い頃これを見ていればああまでも女性に悶々とすることはなかったでしょう。

「病草紙」では金貸しの女がいいものを食いすぎて太ってしまい、下女二人に抱えられながら市中を歩いている姿が描かれています。中世は飢饉が多く餓死する人が多かったと言われているが、アメリカ人のように飽食する人もいたのだと知ってびっくりしました。眼医者の治療も絵にかいていますが、結果は盲目になったと書かれています。

「針聞書」には、俗に「腹の虫」と言われるように、体調を悪くする「虫」たちを創造力豊かに描いています。へそには「心積」という虫がいて、これが暴れると精神がおかしくなるそうです。この前私はへその中の石みたいなものを取り除いたのですが、精神がおかしくなることはありませんでした。

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