16世紀日本人奴隷の出身地は「筑前、筑後、肥前、肥後、豊前、豊後、日向、大隅、薩摩」であると書かれています。戦争で捕虜になったのか、かどわされた人々でしょう。それらがポルトガルの宣教師の承認のもとで、中国のマカオ、インドのガア、果てはメキシコまで売り飛ばされています。中には額や頬に焼き鏝を当てられ、奴隷にしるしをつけられています。ポルトガルには「ハボン」という名前の子孫たちがいます。これは、「ヤポン、ジャパン」ということで、日本人をルーツにしているのではないかと思われます。奴隷を解放され、結婚できたかもしれません。西欧の宗教者は人類の平等を説く割に、平気で奴隷密輸をやっています。現代の倫理で16世紀の奴隷密輸を裁いてもどうかと思いますが、これら西洋人には矛盾したことが多く、それが現在の人種問題につながっています。要は自分たちの宗教が一番で他の宗教を認めないことに尽きます。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は同根です。いづれも異端審問の強い宗教です。仏教や儒教は宗教的であるよりは、精神生活を豊かに過ごすための、医学書であり、指南書です。信じるものが違うからと言って、他者を排除する時代ではもうないのです。欧米でアジア人をヘイトする人々はさながら16世紀の奴隷商人と思われても仕方ない。