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この本の結論。温故知新という孔子の言葉を引き出して、温故とは過去の歴史を知ることであり、知新とは現在今我々が生きている時代で、傍観者として歴史の流れに身を任すのではなく、「サイコロを投じるように」、かつてはった言葉で言えば、社会にアンガージュマンして、過去の歴史を参考にしながら、「自由に」占ったり、選択したり、ある知見を手に入れたりすることであるということになります。
日本の歴史を通観してみますと、「勢いに乗っかる」だけの安易な生き方の歴史観を持っているようです。要するに強いものには巻かれろという主義です。太古では天皇、平安では天皇と藤原一族、戦後になると武士団、それから豊臣徳川と続きます。明治維新になって薩長の武士が天皇と組んで徳川家を終わりにし、昭和になると軍部が威張り散らします。戦後は何と言ってもアメリカ様にべっとりです。日本はユーラシア大陸と違って海の孤島であり、縄文時代人と後から少しつつ入ってきた弥生人と多少な争いはあったかもしれませんが、同居し混合します。反対に陸続きのユーラシア大陸では民族の興亡が激しく、戦争に負けたのなら、ジェノサイドか奴隷かになります。日本式の穏やかの方がいいかもしれませんが、このようなことを続けると、第二次世界大戦のような破局を迎えるか、今現在日本の企業の前例主義でにっちもさっちもいかない状況になっているのかもしれないのです。