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いろいろなストリーを作り、それを人に聞かせて、意見を求め、それをまとめることによって、新しい学問の分野「道徳心理学」を打建てたことになっています。アメリカの学者はほとんどリベラルで、進化論無視や、宗教にも足場を築く共和党=保守主義に反対する人が多い。ジョナサン。ハイトは研究でインドの行き、その見分から純粋なリベラルあることができなくなっています。おまけに9・11のテロをきっかけに、リベラルがバカにするアメリカ国家に対する忠誠心も湧いてきたりしています。
話を簡単にするために日本に置き換えてみましょう。リベラルは朝日新聞です。保守は産経新聞です。たとえば貧困の問題について考えてみます。朝日では生活保護などは政府が積極的に与えるべきだというでしょう。反対に産経は横着でただ乗りするのは許せない、生活保護費などカットすべきだというでしょう。前の大統領トランプでは、「福祉の女王」特に黒人系で、旦那の違う子供を何人も抱え、生活保護費でのうのうと暮らしている非難していました。現大統領バイデンでは大企業に税金をかけようとしています。それで格差を縮めようとしています。
道徳のマトリックスという表を出しています。リベラルは「ケア・危害」「自由・抑圧」「構成・欺瞞」に対して関心が行き、「忠誠・背信」「権威・転覆」「神聖・堕落」に対してはあまり興味を抱きません。反対の保守はどれもこれも適当に配慮していることがみえます。選挙戦になると、リベラルは理論化すぎて、大衆はついていけなくなります。今回バイデンが受かったのは前のトランプがひどかったからです。
リベラルと保守は遺伝子も違うと書いています。行動の違いから遺伝子も違うのでしょう。
最終的には中国の孔子やインドのブッタの考え方、ほどほど、中庸でなんとかならないものかと考えているようです。
バッハの家系図のように早起き型の家系図が載っています。祖父祖母ともに早起き型で、息子二人娘一人もすべて早起き型、それらがそうでない嫁や夫と結婚しても、孫も早起き型が優勢で、ひ孫の代になってはすべて朝型になっています。昔は農業をやっていたので、自然と朝型になるのだと思っていましたが、その農業すら人類史ではつい最近のことで、それまでは狩猟で夜狩りをすることが多かったと聞くと、朝型が当たり前だということにはならないらしい。この朝型、夜型に関係する遺伝子がいくつもあるそうで、その時代にふさわしいように遺伝子を変えていったのでしょうか。現在では農業に従事する人はすくなくなり、「朝起きは三文の徳」ということわざは意味をなくしつつあります。AIの時代、夜遅くまで起きて、バクの修正にいそしむといった夜型の人間は珍重されています。
太陽の日がささない洞窟の実験では、地上よりはゆっくりと時間が進むようです。一日が40時間までなったりしています。人間の体は太陽が昇ったり沈んだりする調子に合わせて体調を整えているのです。私も太陽の光が出始めた6時ころ起きますが、曇った時など寝過ごす時もあります。
朝型、夜型の性格の違いも書かれています。朝型の人間は教師とか教授とかが多く、まじめだが少々退屈な人間だということです。夜型は「おもしろいが、やや気難しく、外交的、神経質、だいたい新しいことを始めるグループに属する」と言っています。
「次の水曜日に予定されていた会議は、二日間、前に動かされた。会議をやっている今は何曜日か?」
私はすぐ月曜日だと思いました。この本では金曜日だと考える人もいます。その違いは、時間が動くと、自分が動くというのです。月曜日派は時間が動く、金曜日派は自分が動く。よく考えれば両方もありだとわかりますが、この説明にはすっきりしたものが感じられません。単なる言葉の綾で、そうなるだけであって、小難しく、時間が動くとか自分が動くとかの説明は大層らしい。多分私がバカなので、このような哲学的な解釈にはついていけないのでしょう。
「記憶の基本的な目的は過去を振り返ることではなく、前を見て将来の可能性を想像することに関わっているのではないか」
裁判の証言などほとんど信用にならないということになります。証言する本人も、この裁判の行く末を考えながら、自分の証言を捻じ曲げるというところが本当のところでしょう。映画「羅生門」の世界です。
「楽しい時ほど、時間が短く思える」とは期限105年に書かれた小プリニウスの言葉だそうです。だからテレビを見てあっという間に一日を過ごそうとも、他人があれこれ言う筋合いはありません。
将来的には、野球帽をかぶると、コカイン、麻薬を飲まなくても快楽を感じることができる器具ができるだろうといっています。実際、脳に電極を刺されたマウスは、餌も食べないで、快楽を発生させるバーを押し続けるという実験もあります。19世紀20世紀の人間は苦労した後でやっと楽しみにたどり着けるという人生観を持っています。それが苦労もなしに手軽に快楽にありつけるとなったら、人類の進化は止まるのではないかと心配になります。人類の歴史は飢餓線上で推移していました。だから食べられるときは腹いっぱい食って、次の狩りまで何とか体をもたしていたのです。今ではいつでもハンバーガーが食えるので、狩猟時代の習性=食いだめの本能から、どうしても食いすぎてアメリカ人のようにデブばかりなります。どうも人間の進化は、精神的にも肉体的にも弛緩したデブに行き着くところになるでしょう。
昔、IQの高くないものは青春を犠牲にして東大に入り、官庁で偉くなって接待でノウパンしゃぶしゃぶの快楽を得たものです。しかし安価な野球帽なるものができると、こうした人生観は心もとないものになります。辛苦努力、「おしん」の信念がバカみたいに見えるのです。若い時、欲望が一番盛んな時、その欲望を満たすのが一番幸せなことではないかと考えるようになります。節制、努力などどうでもいい。進化などどうでもいい。今が楽しければ、という生方が蔓延するような気がしてきます。
睡眠紡睡波というものがあって、徐波睡眠中でも、レム睡眠中でも出てくる波であって、これはIQの高い人に出る波だそうです。それでそれに似せた波を頭蓋骨に張り付けた電線から流すとIQが上がったと出ています。一時期脳を活性化するバンドのような製品が出ていましたが、この本の影響で作ったのでしょう。しかし現在、それほど話題になることもないところをみると、あまり効果がないのかもしれません。はたしてペネロベ・ルイスが言うように電流を流しただけで頭がよくなるとは思えません。この本は2015年に出ています。6年もたつと、考え方も違ってくるでしょう。英語の学習で、眠っている間でも英語を流しているといつの間にかペラペラになると出ていましたから、私もやってみたのですが、いまだにしゃべることも聞き取ることもできません。この本では効果があると書かれていますが、私には効果がありませんでした。もともとIQも低いし、睡眠紡睡波も出ていないのかもしれません。脳こそ未知のフロンティアですから、いまからびっくりするような研究も出てくるでしょう。