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大本営の作戦室で参謀たちが大地図を目の前にして師団を動かしたりするシーンをよく映画で見かけます。これも一種の地政学でしょう。日本の参謀たちの地政学は、のっべらぼうな地図の上で軍隊がスムーズに移動できるのだと思っているようです。インパールの作戦の失敗は、そこが険しい山々で武器を担いで上がれるようなところではなかったということです。私の父もニューギニアで端から端まで歩いたのですが、そこはジャングルでおまけに二千から三千メートルの山々がつながっていたのです。そのようなことを知ってか知らずか、参謀たちは現地を無視した命令を大和魂で何とかなるとお気軽な気持ちで発していたようです。
世界地図を見て現在各国に分かれて存在していますが、国のようなものが現れた紀元前5000年前から今日まで幾多の民族や国が滅んでいます。現在そこに住んでいるほとんどの人間は新参ものです。前の住人を圧殺したり、同化させたりしていたのでしょう。ただ日本だけは歴史が記録されている1600前から同じ民族で、時には喧嘩をしていましたが、おおむね平和的な生活をおくっているようです。地政学的に言うとユーラシア大陸から海によって隔てられているから、多民族が大量に攻めてくることができません。たった二回蒙古来襲とアメリカ軍の占領です。蒙古のときは台風に助けられました。アメリカ軍の占領では従順な態度をとり、国際法違反である二度の原爆投下にも文句は言わず、何事も自分が悪うございましたという洗脳もすんなりと受け入れています。
この本では日本がどうなるかは書かれていません。いずれにしてもアメリカの番犬になって、特に中国、ロシア、北朝鮮、韓国と対峙するようになるでしょう。いま中国では日本が台湾に関与すれば即刻核兵器を日本に打ち込むべしという議論がなされているようです。恐ろしいことです。
「ピストルを持った宣教師」とはダレス兄弟のことです。まさしく彼らの父親は教会の牧師です。彼らの母親の父は政治家で、国務長官になっています。自分たちの宗教観に合わぬものはすべて敵だという狭量な世界観の持ち主です。それらが世界を主導し、それにそぐ会わぬものは暗殺、テロ、クーデター、騒乱などを起こして抹殺しようとしていました。第二次世界大戦後、1960年代までやってきたことです。彼らの頭では、共産主義は悪、自由社会は善という二極でしか考えることができません。植民地からの独立という民族主義もダレス兄弟から見ると赤の手先としか見られていません。インドネシアなおスカルノもこの兄弟からいじめられています。反対勢力に武器や金を渡し、内紛をもたらせました。おまけにスカルノに似せた仮面をかぶった俳優を用いてポルノ映画を作っています。このようなことはアフリカでもベトナムでも中近東でもキューバでも行われました。
ダレス兄弟ははじめ国際企業の弁護士をしていて、かつての植民地のように各企業が低利な費用で最大の利益をもたらすような契約書を作る仕事をしていました。政治家になっても、アメリカの企業とアメリカの国家が最大限の利益を得るために外交をしていました。どこの国でもそうですが、ただアメリカだけは第二次世界大戦後世界の覇者になって、何をやっても許される国と自認していたようです。戦後日本で国鉄総裁の下山轢死事件もCIAが関与し、それを共産党に擦り付けようとしたのではないという疑惑があります。このようなことが度々あったので、日本の政治家はアメリカに金玉を抜かれ、それ以降唯々諾々の状態になったといわれています。岸首相も、野党の社会党の議員もCIAから多額に金品を受け取っています。これで見るとダレス兄弟の政策で最もうまくいったのは日本です。ほかではことごとく失敗しています。キューバのカストロしかり、ベトナムのホーチミン、スカルノも何とかもちこたえました。中東では混乱を残しただけです。資源の国アフリカでは宗主国のヨーロッパの国々と相まみえてますます混乱をまき散らしています。現在では中国も一枚加わって資源の争奪戦をしています。
昭和初期から青春時代をむかえ、カツドウ=映画をやろうとする人はいいところのお坊ちゃんということになります。将来映画監督になろうとする人はみな背が高く、黒澤明、彼=山本嘉次郎も堂々たる偉丈夫だったと書いています。幼少のころから栄養価の高いものを食い、そのために頭もよくなり、時代の先端を走る映画にもすんなり飛び込めるだけの家族内の文化の高さもあったのでしょう。社会では運よく一代で成り上がる人もいますが、大方は代々の積み重ねでエリート層が作られていくのでしょう。国会議員は地方議員より背が高いという通説も妙に納得させられます。
ソ連に亡命した岡田嘉子はどこかに連れて行ってという症候群があったと書いています。山本嘉次郎も景色のいい場所を言うと、岡田嘉子はすぐさまそこへ連れて行ってと言ったそうです。杉本良吉もそのように言われて満州をこえソ連領に入ったのでしょう。杉本良吉は拷問の末、スパイとして銃殺。岡田嘉子は美人の故、演技学校に入っています。このようなことを知ると、うかうか女の言うことにのらないことが身の安全だとわかります。ちなみに岡田嘉子は広島市の出身です。
闇サイトで知り合った3人が見ず知らずのOLを拉致し金を奪って殺したという事件がありました。裁判では二人が死刑で、一人は事件を知らせ、自首してきたので無期懲役になっています。人間金に困ると殺人もするということがよくわかります。じっと耐えて次の転機を待つという考えには至らないのでしょう。アメリカの心理学調査で、マシュマロお菓子実験というものがあります。我慢して15分待てばマシュマロが倍もらえるという実験です。マシュマロをすぐ食べた子と、15分待った子のその後の人生の比較をしています。予想通り、我慢した子の方が社会的地位も高いし収入も多いとの調査結果が出ています。例外もありますが、犯罪を犯す大半の人間はマシュマロをすぐ食べた子が大きくなったものだと思われます。氏か育ちかの問題もありますが、思春期までの育ちが重要なようで、人間性格も可塑性がありますから、DNAがどうであれ訓練によっては人間すこし変わるかもしれません。最低でも道徳にもとるようなことをしないような訓練の仕方があると思われます。
最近息切れが激しいく、おまけに不整脈の薬を飲んでいるのでこの本を読みました。70歳を過ぎるとどこかかしこに不具合が出てきます。仕方ないことです。母親が80歳、父親は90歳までいきていました。せいぜい母親と同じ80歳くらいまでは生きていたいものです。
年をとると心臓の筋肉が固くなって、広がったり、縮んだりする能力が衰えます。それで息切れやむくみなどの症状が出ます。これらを称して心不全というのです。
去年から今年にかけてコロナの影響で店を何か月も休んでします。これ幸いと家で寝転がって過ごしていましたが、この安楽な生活は著しく体力を衰えさせました。図書館の階段を上がるのも苦になり、上がったらしばらく椅子で休まないと息切れが収まりません。困ったことになりました。
改善のために体操をしてみるのですが、それも2,3分ばかりで、ごろっと横になったりしています。たいぎいと思いが先に立って、汗が出るほどの運動はしていません。ゴミ屋敷になった原因がわかるような気がします。面倒くさいことは後回しにすることで自然とゴミが溜まるのでしょう。そこまではいっていませんが、そうなる可能性も大いにあると思うと、焦りみたいなものを感じます。