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インターネットが整備されている国であれば、物書きならばパソコン一台でどこの国でも住むことができるようです。これを「ノマド」といっています。遊牧民という意味だそうです。御法川裕三はノマドではイタリアに住んでいるので高級人で、タイやカンボジアのように物価の安いところにくすぶっているのは低級ノマドといえるでしょう。嫁さんや子供まで連れてっているので、いくらヨーロッパで物価が安いといってもタイ、カンボジアに比べれば何倍も、日本と比べても日本以上に生活費はかかるのではないかと思われます。日本人でこのような生活をする人はあまりいないでしょう。それに反して中国人はこの本でも書かれていますが、大挙して移民しているようです。家族、縁戚者がイタリアの警察署に許可をもらうために並んでいます。家族縁者で中華料理店でも開くのでしょう。で、ヨーロッパで最初にコロナが発生したのはイタリアです。アメリカでは黄色人種の排斥が高まっていますが、イタリアではどうなのでしょうか。スパゲティーの国にラーメンを持ち込むなといわれているのではないでしょうか。ここで思い出すのがブルース・リードラゴンへの道」です。ローマ市の中華料理店が舞台で、マフィアとの対決がみものです。イタリア人のマフィアはどいつもこいつも柄が悪く、ブルース・リーに鉄拳で制裁されるのが何とも痛快です。
1995年から2005年の就職氷河期に二十歳前後であった人々が非正規雇用で働き、未だに低賃金で不安定な生活を強いられて、結婚もできない人が多くいるということです。2020年には40代を過ぎ、人生やり直しがきかないような年代になっています。我々団塊世代の息子や娘たちです。その頃から正社員の賃金も下がり、いまでは先進国で日本が一番の貧困率になっています。あの高度成長時代からは想像出来ない事態になっているのです。どこでどう舵をきるのを誤ったのでしょうか?失われた何十年間と言われていますが、こうなったのもある批評家が言っているように、「クズ」のエリートに導かれたということになるのでしょうか。それか日本国民全体が自分で思うほどたいしたものではなかったということになるかもしれません。「クズ」のエリートを選ぶ国民はそれじたい「クズ」ということになるようです。昭和恐慌のとき日本は戦争にはけ口を見出しました。ここコロナ惨禍で企業が倒れ、失業者が増えると、一体どこに日本ははけ口をみいだすのでしょうか?日頃日本人は我慢強い民族ですが、切れると前後不覚の酔いタンボウの所業を致すので、われながら怖ろしいような気がします。間違ってもパールハーバーを攻撃したり、尖閣にかこつけて中国本土に上陸しないように願いたいものです。中国や韓国、北朝鮮、ロシアは日本をいらだたせる手にたけていますから、その手に乗らないで冷静に対処しなければなりません。国内的にはベーシックインカムを作り、全国民に毎月10万円を配り、最低限の生活がおくれるようにし、そのうち浮揚をはかれるようにしたいものです。
ただで腹を膨らませるにはデバ地下に行って試食するというのは、誰もが考え付くことですが、いざ実行になるとてらいがあってとてもできそうもありません。まだ私には極限の貧乏まで至っていないのでしょう。ポケットに10円もないというときにはやるかもしれませんが、それでもいい年をしてここまでやらないといけないと思うと、実に情けない気持ちになるでしょう。いざ路上生活者になると、ダンボールで寝床を作くる必要があります。ちゃんとこの本ではその作り方が解説されています。往々にして貧乏人はよく警察に何やかやと文句を言われ逮捕される時もあるかもしれません。そのときには「救援支援センター電話03-359-1301」電話番号の覚え方、「さあ、獄入りは意味多い」を思い出し、そこの弁護士を呼べばひどい冤罪などかからなくてすむかもしれません。どん詰まりになってにっちもさっちもいかなくなると、生活保護の申請となりますが、そこの担当者はなるべく受理しないようにしていますから、そういう活動家についてもらって、交渉してもらうことが必要でしょう。ここコロナ危機でひどいことになると予想される人たちは自殺など考えないで、どうにかなると考え、積極的にこうした支援を活用すべきです。
テレビ局のアナウンサーから親の介護のため仕事を止めたら、その次からは常に非正規雇用で貧乏していると書いています。この本を書くために、わざと履歴には東大卒と書かないで派遣会社に書類を提出していたのでしょう。そうでもないと、東大の銀杏会の結束は強く、どっかからきっと同窓の仲間から助けの手を差し伸べてくれるでしょう。
一度レールから外れた中年のおじさんは世の中からどうしようもなく翻弄されるということがこの本でよくわかります。貧困のスパイパルに陥るということです。ここコロナ災害から多くの店や会社が倒産などしていますが、これから先中年の男女は地獄が待ち受けていると思って間違いないでしょう。その兆候は私の店においても見られます。お客さんが少なくなっています。
よく中国の統計はあてにならぬと言いますが、日本の政府の数字も当てになりません。官僚たちは権力におもねて、口当たりのいい数字ばかり出しています。その一つが失業者のパーセントです。欧米もうらやむほどの4%前後に推移していますが、失業者の範囲を狭めて数字を低くしているだけです。実際は中沢によりますと16%になると言っています。
これから先も非正規雇用が増えて行き、これらが将来生活保護の予備軍になるなら、その頃の日本はまともな国の形を呈していないことになるでしょう。いまでも食っていくことがままならぬのに、資産形成などできるはずがなく、将来ダンボールを抱えてねぐらを求めて街をさ迷うことになるでしょう。
ポール・ニザンの孫であり、レヴィ・ストロースの縁戚にあたります。文学者や人類学者の血筋をひいているのです。ハイドンの家系のように優秀な家系には優秀な人がでてくるのでしょう。若くしてドイツ戦線で死んだ祖父にそっくりです。日本でサルトルがはやったとき、サルトル関連でポール・ニザンの名が知れ渡ったのです。性格も似ているのでしょう。エマニュエル・トッドはフランスの施政者を激しく非難していますが、祖父も当時の大御所たちに対して鋭い論評を加えています。この祖父は30半ばで死んだので作品数は少なく、サルトルやボーヴォワールと同級生であり、この二人がよくニザンのことを懐かしがって語っているのでニザンも有名になったということです。
エマニュエル・トッドの処女論文はソビエトの幼児死亡者の数によって、やがてソビエトが崩壊するであろうと予測したものです。当たりました。男性の識字率が5割を超えると革命が起き、女性の識字率が5割を超えると少子化が起こるというのも人口学者の定理になっています。
今ロシアは幼児死亡数が減少し、ロシア男の寿命も延びています。プーチンによって安定を見出したのでしょう。中国に対しては「自分が意見を表明するには時期早々なのです」といって言葉を濁しています。ところが今中国の三峡ダムが崩壊の危機にあっています。気候変動で日本の梅雨前線が中国にもかかっており、長雨で三峡ダムが決壊しそうなのです。この大きなダムをつくったことにより、この地方でたびたび地震が起こり、もしこのダムが決壊すると上海あたりまでも水浸しになるでしょう。