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戦後になって、日本の外交、軍事の情報が、情報先進国の欧米やソ連に筒抜けだったということがわかっています。この本で書かれている対ソ謀略にしても、武官をソ連の周辺国や直接ソ連に送って、そこでカネをばらまき、ソ連謀略の実行犯を雇ってもそれがソ連のスパイだったり、カネを取るだけで何もしない連中だったりしています。これでは戦争に勝てません。おまけに対ソ不可侵条約を信じて、ソ連は日本に宣戦布告を出そうというときに、戦争終結の仲介を頼んだりしています。ルーズベルトとスターリンはともに大笑いをしていたことでしょう。
今ロシアとウクライナが戦争し、自由主義の一員としてロシアに圧力をかけていますが、派手なパフォーマンスをしない方が身の安全である。なにしろ第二次世界大戦ではこれら謀略先進国にいいようにされたのですから。欧米、ロシアの性格の悪さは彼らの強欲さが飛び交う歴史によって長年の間に築かれたものであり、たかが100年ちょっとで近代化した日本では到底その意地の悪さには及ばないものです。アメリカとロシアは裏で通じていて、最終的責任取らせ方は人種の違う日本人に負わせようとするのか、破壊されたウクライナやロシアのインフラの整備に日本からカネを引き出すようにさせるでしょう。ウクライナやロシアは当たり前のように受け取り、感謝の気持ちはなにのです。要するに日本は戦前のように無能な武官であり、カネをむしり取られるだけの利用される人間にすぎなくなります。
私はてっきりこの本は随想だと思って、橋本治はもうそんな歳だったのかと思ってびっくりしました。ところがこれは小説で、2016年、橋本が69歳の時、30年後の未来小説の注文を受けて書いたものです。書き出しはよく転んだり息が上がったりするシーンを書いていますから、ちょうど私が入院する前と同じ状態なので、彼もあまり長くは生きられないだろうと思っていました。それにしてもそんな歳になるのだろうかと思ってあとがきを読んでみましたらフィクションだとわかりました。私と同じ団塊世代です。橋本治は編み物が好きだったりして女性的であり、寿命も女のように長生きするような感じがします。100歳を超えるかもしれません。本当に年を取るということは何事も面倒くさくなり、後期高齢者の75を過ぎると、介護の世話を受ける人も多くなるでしょう。私もこの10月で75歳になり、運転免許証の更改の年になり、更改を受けるためには、認知機能検査を受けないといけないという制度ができて、ボケの有無を確かめられます。ボケてはないと思いますが、検査でどうなるかわかりません。
ジャッキーチェンことを知りたがったのですが、この本では彼は中国映画家協会副主席という地位につき、香港では最も嫌われている俳優だそうです。中国からカネや名誉を受けたが、香港映画そのものが死んでしまったということを言っています。中国の旧正月の中国版紅白歌合戦に毎年メインゲストで出ています。いまのところ彼の地位は安泰のようです。
共産党政権であろうとも中国人の性格は古来変わっていません。科挙に受かって役人になり、賄賂をとって、子々孫々まで裕福に暮らしたいというのが中国人の理想です。共産党政権下でも役人はせっせと賄賂を要求し、ため込み、自分の子供をアメリカやカナダに留学させ、子供の世話で母親もついていきます。時期を見て本人も中国から逃げ出す算段をしています。孫文も銃殺される中国人をへらへら笑ってみている中国人を見て大いに嘆いています。愛国心よりカネもうけに専心する民族です。ある面合理的でアメリカと相性が合います。昔は兵隊などはロクでなしがなるもので、日清戦争のころ中国兵は戦わずして逃げてばかりしていました。さすが共産党の兵隊はそんなことはないだろうと思いますが、中には昔の習性が残っていて、職場放棄する人も出てくるでしょう。日本のように神風特攻隊に進んでなろうという人はいないでしょう。この場合は日本の方がやりすぎです。
いずれ中国は崩壊しると何十年前から言われていますが、一向に潰れることはありません。何しろ人口が多いので、崩壊するにしても時間がかかるのだと言っています。