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上巻では大粒の独裁者ですが、下巻では小粒の独裁者ばかりです。名も知らぬ人ばかりです。私だけが知らないかもしれませんが、普通の日本人なら知らないだろうと思います。知っていると言えば、スペインのフランコ将軍、ユーゴスラビアのチトー、エジプトのナセル、リビアのカダフィー大佐、北朝鮮の金日成、ソ連のブレジネフ、イランのホメイニー、キューバのカストロ、イラクのフセイン、ロシアのプーチン。これらも書いているものはそうたいしていいものはないそうです。ダニエル・カルダーはこの本を書くために読んだだけであって、一般の人が好んで読むような内容のあるものではありません。今生きているのはプーチン氏しかいません。プーチンは本を書くより、ライオンと戯れたり、銃を担いで馬で走り回ること、柔道をやったりしている方が好きなようです。唯一テレビに向かってしゃべることが彼の考えることの表現になっています。国土を割譲することはないということと、毒殺など手に染めていないということばかりです。フセインもカダフィーもアメリカによって死を賜りましたが、世界はいまだに話し合いでは解決できないというのがよくわかります。
90年代を境にして子供の在り方が違ってきたと言っています。反抗期がなくなり、素直でおとなしい子供が増えてきたということです。それも「省エネ」の生き方を志向しているのです。大それた野望もないし、たえず「指示待ち」をして、自ら気を利かせ率先して物事を進めようとはしないのです。世界の子供と比べて日本の子供ほど将来の夢などの持ち合わせがないのです。なりたい職業は公務員です。何と成熟した大人の考えでしょう。明治からこの方日本は欧米に追い付こうと努力していましたが、90年代以降はある面欧米を追い抜いたのではないでしょうか。冷めた目で社会を見つめるということは、宗教でいう理想や夢は幻想であるということがわかっているからです。欧米でも無神論者が増えていますが、長年の習慣から神をひきずる足枷、神が存在しているかもしれない額縁のなかでの無神論ですから、無意識のうちに考え方にそういった規制がかかるのです。その点日本人はそういった規制が希薄ですから、人それぞれ好きなように、ただしまあまあの生活ができるほどの収入を得て、考え方が違っても、それはそれでいいのであって、抹殺するようなこともないと思っているのです。
鍋田恭孝はこれでは日本は衰退すると心配しています。年々人類のIQはあがっているそうですから、世界もそのうち日本の若者のように、できそうもない夢を見るより、日々それなりの生活ができるくらいでいいのではないかという冷めた目で現実を見つめるのではないかと思われます。
アメリカと中国はよく似た国で、ともに賄賂で政権が成り立っているのです。中国は何千年も賄賂なくして成り立たない国で、共産党政権下でもそうです。アメリカは賄賂とは言いたがらないが、ロビイスト活動そのものが賄賂そのものです。企業が金を儲けやすいように法律を作ってもらうために連邦議員に寄付します。つまり賄賂と同じことです。これを大っぴらにやっているのです。その成果が、医療界では、ニューヨークで盲腸の手術で一日入院すると、その費用は243万円にもなり、一か月も入院しようものなら、破産してしまいます。だから貧者はコロナになっても入院ができないから死んでいくのです。中産階級でも病気したなら早く死んでほしいと願うのが当たり前になっています。金融界でも今までの寄付で、破産しても補填されています。自動車業界も同じことです。燃費の低い日本車にやられ、唯一売れるのは肥満者のための大型の車だけです。倒産して国から援助を受けてもアメリカの社長たちはバカでかい給料を取っています。これは古代ギリシャから古代ローマ帝国、植民地獲得時代のヨーロッパ、そしてアメリカと、すべて奴隷を働かせ、自分たちは楽をしていたという文化なのです。ソクラテスも日中アテネ市内でうろつき回り、議論できたのは、奴隷たちが働いていたからです。これら奴隷の主人たちは奴隷たちにぎりぎりの生活しかできないようにしています。そうしないと働かないと思っているからです。だから日本のように働くものと社長との給料の差があまりないような文化は目の上のたん瘤のように煩わしいものと見えるのです。アメリカでは奴隷制がなくなっても、黒人に教育を受けさせないようにしています。最近でも黒人に投票できないようにしています。いままで酷いことをしてきたので、復讐されるのではないという不安から、銃を持つ白人が増えています。事実アメリカの殺人率は先進国では飛びぬけています。第二次世界大戦でも焼夷弾の爆撃や二発の原爆で戦争犯罪を行いましたが、真珠湾攻撃や慰安婦問題を取り上げ、ことさら日本人悪人説を歴史の定番にして、自分たちの非がないようにしています。要するにアメリカは中国との貿易戦争で、たとえひどい目にあってもニコニコとしてアメリカに迫ってくる日本を薄気味悪がって、このような文明を抹殺したいと思っているのでしょう。まさしく映画「猿の惑星」のようにサルの日本人に人間の白人が支配されるのを恐れているのに違いありません。
アメリカの移民社会と違って、日本は平安時代から移民はなくなり、ほぼ13世紀期間、日本人としての同質性を保っています。別の言葉でいえば、この狭い近隣で近親結婚を繰り返してきたということになります。このようなことですから、考え方も感じ方も同じような人が多い。同調性が高いということはいいこともあるし、悪いこともある。悪いこととは「村八分」、いまでいう「バッシング」です。13世紀間免疫強化に努めたのですから、異物に対しては激しく反応するすべを身に着けたのです。それがとうとう自己免疫、自分を自分でバッシングするほどになっています。日本人の自殺の多さです。ある人は、自己免疫疾患のアレルギーを解消するために、寄生虫のサナダムシを腸で飼うことを推奨しています。異物を入れてその異物に慣れろということなのでしょう。移民を増やすということは後々ヨーロッパのように問題が起こるでしょう。アメリカだってうまくいっているようには思われません。移民に変わるサナダムシは何なのかと問われると、結局のところ見識を深めるということしかないようです。異物が果たして害を与える異物なのかいろいろ検討してみることが必要です。ウィルスだって過去人体に入ってDNAを変えたということもあります。コロナウィルスも最近下火になってきていますが、これも人体に慣れ親しんだ結果かもしれません。
エイミー・チュアはフィリッピンの豊かな華僑の出身で、父親はアメリカに移住し、彼の双子の妹はフィリッピンの残り、運転手やメイドを雇い、何一つ不自由のない独身生活をしていました。ところがフィリッピン人の運転手に殺され、宝石類が盗まれ、いまだにその運転手は捕まっていません。この身内の事件から、エイミー・チュアは欧米の民主主義とグローバル化・自由経済の後進国への推進がいかに間違っているかを述べています。
エイミー・チュアはアメリカでの仮想を出していますが、話を分かりやすくするために、日本での仮想を出してみましょう。要するに豊かな華僑と貧困のフィリッピンとの関係です。日本での少数異民族は韓国系の人々です。長年苦労してとうとう孫正義のような人が自由経済の下でたくさん出てきます。これらが日本の基幹産業の大方を握ります。豊かな韓国系は日本人の運転手やメイドを雇います。日本人は食うや食わずの生活をしているので、高等教育など受けることも受かることもありません。裕福な韓国系の子弟だけが高等教育を受け、ますます金持ちになり、ベンツを乗り回し、たとえ貧乏人の日本人の子供をはねたとしても雀の涙金で済ましてしまいます。このような状況の中で欧米の推す民主主義を広めたらどうなるか?小型の日本人ヒットラーが出てくることに間違いありません。民主主義の名のもとに政権を打建て、我々日本人の苦悩は経済を握るユダヤ人=韓国系よるものだ、これらを抹殺しないと日本人は豊かな生活ができないと主張し始めるのです。それで政権を取った暁には大虐殺が起こるのです。フィリッピンでも、インドネシアでも、中南米、アフリカでも同じようなことが起こっているのです。これを普遍化すると、欧米そのものが自由経済で豊かになり、その他のものは割を食って反対に貧しくなったという考え方に行き着きます。世界の貧者はアメリカの金満家のお説教に辟易としているのです。うまいことを言いながら、金儲けしか頭にないのだと思っているのです。実際、アメリカのごく一部の白人層にカネが集中しているのです。ではどうすればいいのかと問われると、はっきりとした解決策は見当たらないように思えます。