この本の最初には世界で経済成長する国としない国があるということが書かれています。サハラ砂漠以南のアフリカ諸国はいまだに成長が遅い。それに反してアジアの国、韓国台湾中国は急激に成長しています。私が思うには、それは日本がいたからだと思われます。そういわれると、韓国や中国は怒るでしょうが、戦前には朝鮮や台湾に国立大学を作り、戦後には韓国へは１９６５年賠償金を支払い、それをきっかけにして韓国は成長の波に乗ります。中国へは戦前は留学生を受け入れ、戦後はODAで援助し、技術の移転もさせて、新幹線などそっくりなものを作り、現在の隆盛にいたっているのです。感謝しろとは言いませんが、儒教の精神を持つ国であれば、陰でこっそり日本を拝むべきです。ところが韓国は相も変わらず声高々に日本をバカにしています。一人当たりの生産性も日本を抜き、日本を侮蔑しています。中国は軍事力を伸ばし太平洋に出ようとしています。どうしてアフリカの経済成長が遅いかというと、西欧列国の植民地政策があったからです。ヨーロッパのどこの国がアフリカに大学を作ろうとしたでしょうか？どこもしていません。収奪するだけです。勝手に地表に線を引いて国境を決め、民族を分断したせいで、今日までその混乱が続いているのです。

ダイアン・コイルは難しい数式を使う経済学に一派です。「難解な数学には強いが、現実の経済については何も知らない」と非難されています。これに対してダイアン・コイルはコンピューターの発達と、大量のデーターによって、経済のモデリングができるのだといっています。最近の天気予報がよく当たるように、やがて経済の予測もスーパーコンピューターの使用によって正確な予想ができるようになるのでしょう。