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リチャード・スティーヴンズ 悪癖の科学

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リチャード・スティーヴンズ 悪癖の科学


         学者や科学者になることは単に頭が良ければなれるものではありません。頭の良さは最低条件でありますが、それ以上に根気、ある面運も必要です。科学史を見ますと多くの失敗者の残骸の下で燦然と輝く数人がいるだけです。

「科学を学ぶことと科学者になるということは天と地ほどの開きがある。前者は過去の発見についての知識を得ることで、後者は自ら発見を行うことだ。学生がテストでとりくむ問題にはたいてい「正解」があるが、科学者は自らの問いを投げかけなくてはならない。だがそれは正しい問なのか、さらに正解が見つかるかどうかわからないことが多い。」

先が見えすぎる秀才は、何十年も頑張っても結果が出ないと予感すると、いくら数学や物理学を学んでも、実業界や経済界に飛び出して手っ取り早くカネを儲けたいと思うのでしょう。おまけに国家も将来あてにならないものに予算を投じるという余裕もなくなっています。実際はぼーっとしている時間が長ければ長いほど画期的なアイデアも出てくるそうですから、あまりせっついてダメにしてしまわないようにしてほしいものです。

 

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