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恐竜が全盛期には哺乳類は昼間出てこられなくて夜ごそごそ蠢いていましたが、隕石の衝突などで恐竜が死滅すると、やっと哺乳類は昼間に顔を出すことができました。ここ2,3年コロナの影響で夜は控えめでしたが、夜ぴいて遊ぶ人類の習性を改めるということはできないようです。現在では夜も徹夜で仕事をしている人もいるので、単に寝ているだけでは経済活動に寄与しません。夜遊んでカネを使うことすら成長率を高めるのですから、多少コロナが蔓延して年寄りが死んでも、経済が委縮するよりはましでしょう。
この本では特に16世紀から現在に至るまでのヨーロッパの夜の生活について書かれています。16世紀から17世紀までの夜の世界は悪党や強盗など闊歩する世界であり、18世紀頃から、街に街灯が灯されるようになって、そういった連中は引き続きいましたが、単に睡眠の時間というよりは、酒を飲んだり、観劇したり、散歩したり、恋愛をしたり、浮気もしたりしています。そういう人たちのために、サーヴィスを提供する、酒場や淫売屋や劇場が増え、そこで働く人々も増えてきたということです。「失われた夜」とは睡眠のための静寂な夜を失ったということであるらしい。プーチンも多分熟睡をしていないでしょう。闇夜での強盗など、中世ではできたことは、現在の高感度衛星カメラの前では何もかも映し出されるのですから、土台無理だとわかります。