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三上喜孝 落書きに歴史をよむ

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三上喜孝 落書きに歴史をよむ


        国宝級の文化財に落書きするアホも現在にもいますが、何百年も経つとその落書きも学問の対象になります。何百年も経たないまでも、当時は大量生産された漫画本でも半世紀を満たないで貴重本に様変わりします。つまらないものでも年月が経てば、年月の重みが加わってくるのでしょう。この本では宮大工が柱に名前を書き込んだり、神社に参拝する人々が今と同じように神社の建物の壁や柱に落書きをしています。江戸時代が始まる前の戦国時代には男と男の愛情・美少年の男の名前を書き、恋しいとか何とか書き連ねています。日本人のセクシュアリティの広さを証明しています。この落書きは日本の地だけに留まりません。遣唐使の人々も唐の寺の絵に落書きしています。山田長政が行ったタイにも日本人の落書きが残っています。

日本人ばかりではなく総じて人間はその場所とその時間にいたという証明を残したい習性があるようです。犬の小便のようにマーキングの一種みたいなものなのでしょう。人間は死んだ後もこういう人間もいたのだと誰かに伝えたいのかもしれません。日記もその意味が多分にあります。この備忘録も二度と同じ本を読まないためと言いながら、実はこのような男もいたのだよと叫びたいのでしょう。

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