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1878年パリ万博で通史としてパリに来ていた林忠正はその後画商となり、浮世絵を輸入し、浮世絵を解説したフランス語の本も出し、フランスのジャポニスムに貢献した人です。この本の中で、浮世絵の世界では師匠と弟子が来て、お互い協力して作品を作っていたということを書いているのでしょう。これに触発されて、ゴッホはアルルに芸術家の村を作ろうと思い、同士を集めたのですが、でも集まったのはゴーギャン一人です。東洋の集団主義と西洋の個人主義の違いです。ゴーギャンとの共同生活も壊れ、その後ゴッホの精神そのものも壊れていきます。浮世絵の世界では師匠の作風は弟子に引き継がれます。弟子の中で師匠に最も近いものが次世代のこの派のリーダーになります。マンネリになりますが心地よい安定が続きます。天皇制もかように長らく続いたのも、変化を好まない日本人の性格を表しているのかもしれません。しかしながら変化を好まないと言っても、外圧により変化せざるを得なくなる時があります。成功したのが明治維新で、大失敗が太平洋戦争です。いづれにしても自ら変わろうとはしたくない国民です。他国がインフレを抑えるために金利を上げていますが、唯一日本だけは変化なしの低金利です。やがて世界の圧力がかかってきた時、今回は吉と出るか凶と出るか、だれも予想がつかないでしょう。