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増田悦佐 日本型ヒーローは世界を救う

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増田悦佐 日本型ヒーローは世界を救う


      この本の要旨:欧米の社会はいまだに奴隷制度にあるということ。欧米の知識人は最低でも難関大学の修士、ドクターの学歴を持っていなくてはならない。これらの国のリーダーたちはしゃべり言葉を文章のように話す人であり、文章を書けば抽象を駆使して書くことができる。だから漫画などは程度の低い人がやるものだと思っている。これら知識人やリーダーたちは同じ国民の中でも自分たちは考えて指導するものであり、頭の偉くないものは、考えなくてもいいから言われた通り、朝早く起きてパンでも作って我々にもってこいと言っているのです。自国民でもそうなのですから、他国民ではひどい扱いになっているのです。根は深く高尚そうに見えても実際は彼らの漫画・映画のスーパンマンやスパイダーマンと基本的には考え方が同じで、たとえ知的な男でも、男ではマッチョな性格を表していて、女では相も変わらず白雪姫やシンデレラの玉の輿願望でしかありません。明治維新から日本は欧米にいたぶられ続けていました。第二次世界大戦でひどい目にあいました。この第二次世界大戦も欧米人にとってはスーパーマンと同じように、正義対悪の戦いです。アメリカの知識人にとっては正義は常に自分たちの方にあるのです。これを切り崩していったのは戦後の漫画です。決して西洋かぶれの学者ではありません。日本の学者は単なる翻訳者にすぎません。西洋の学問をうのみにして感心するばかりで自分で考えることはしません。ところが戦後の漫画ではマッチョでない「平凡」人同士が集まり、正義にも悪があるし、悪にも正義があると考え始めたのです。欧米の知的エリートが最も嫌がること=自ら考えることを始めたのです。日本女子の漫画も、白雪姫やシンデレラの古臭い物語からジェンダーを超えた物語、男対男女対女の恋愛や恋愛でなくても人間関係を表す多彩な物語が出たのです。欧米の知識人が一番困ることは、たとえ武骨でもやがて考えることで論理を組み立てていく能力がつくからです。欧米の知識人の専売特許が侵害されるからです。自国民の奴隷が目を覚まさせて自分の地位を追い出されるかもしれないという恐れを抱いているのです。だからこそますます日本文明を叩き潰そうとし、格差があるのは当たり前だという世界を作ろうとしているのです。富でも知識でもあまりにも格差があるのは危うい社会だと思われます。それらの格差がない方が、平凡人が多くいる方が社会が安定していると言えるでしょう。

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