日本の若者の、特に男の犯罪率は世界で最小です。もっともおとなしい、聞き分けのいい子ばかりです。自慢してもいいのでしょう。しかし今日本の国際的な地位の低下を思い浮かべますと、おとなしすぎて、覇気がないのではないかと疑われます。世界にはたちが悪く、それもエネルギッシュで、悪の権化みたいな連中が多い過ぎます。もはや江戸時代ではないのですから、世界と立ち向かわないといけません。コロナの影響でアジア人のヘイトが多発しています。YouTubeか何かで見たのですが、地下鉄で、白人のおばさんが、周囲の白人たちの助力をみこんで、アジア人の若者に地下鉄が駅に停車間際、唾をひっかけたのです。と、若者はこのおばさんを突き飛ばして、開いたドアの外に放り出しました。誰も乗客の男たちはこのアジア人を殴ろうとはしません。明らかにこのおばさんのほうが悪いからです。もしこの若者が日本人だったら、突き飛ばすこともしなく、ニヤニヤ笑っていることでしょう。不正に対して毅然とした態度をとらないと、ニヤニヤしているだけでは問題は解決しないのです。この本の犯罪者はほとんどフランス人ですが、「盗人も三分の理」ということわざもあるように、フランスの悪人どもは、三分の理どころか、100%の理を主張している図々しいものもいます。