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広末登は犯罪学者だそうで、この本は実在の「姐さん」の聞き語りです。在日3世で、父親もヤクザをしています。中学生ころからぐれて、高校中退、繁華街で、焼き鳥屋、キャバクラにつとめ、違法薬物に染まります。その代金を稼ぐために、自動車泥棒になります。女性で自動車泥棒は珍しい。合鍵製作を唯一真面目に勉強したと言っています。違法薬物では執行猶予になりましたが、自動車泥棒で刑務所に収監されます。出所してもまた違法薬物等で捕まり、また出ても、もう一回捕まり、三度刑務所に入っています。出所して組長と結婚、この組長は一旦ヤクザをやめ、リホームの会社を立ち上げていましたが、いろいろな事情でまたヤクザに舞い戻り、対立する組ともめて、刑務所に収監されます。組長との子供を授かった「姐さん」が若い衆の面倒を見なければならないという自覚を持ったというところでこの本は終わっています。
「姐さん」はその後居酒屋を始めたそうです。ヤクザの不安定な収入を当てにしないで、自分の手で安定な収入をえようとしたのでしょうが、このコロナ下、安定した収入ができているどうかは不明です。生業では頑張ってくださいとしか言いようがありません。しかし反社会的なヤクザの営業ではがんばってくださいとは言えません。
小市民的生活者から見ると、ヤクザは好き勝手をし、面白く生活していると思いますが、学校の落ちこぼれがまともに就職できなくて、ヤクザ方面に行くしかないというのが問題です。何事も食えなくなるとベトナム研修生のように、豚や鶏を盗むようになるのです。