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本郷和人 日本史のツボ

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本郷和人 日本史のツボ


       708年和同開珎ができたからと言って、貨幣経済がすぐさま社会に浸透したわけではありません。相変わらず物々交換をしていたようです。貨幣経済が本格的になったのは、平清盛が大量に宋銭を輸入したころからです。鎌倉時代になると田んぼの切り売りには、石高ではなくて金銭で行われています。鎌倉武士の御家人はざっと2000万円の収入だったそうで、京都の中級の貴族は2億円、天皇にいたっては、ある荘園の生産高は400億円にもなったそうです。年貢の取り立てをする国司などの官の売買では、12674年、平敦朝が3億6千万円で三河の国司の官を買っています。江戸時代になると徳川家康は、貨幣経済の行き過ぎを恐れて、基軸通貨を再び米に代えます。納税も米でするようになったが、金銭の軽さは米の重さに代えがたく、為替商が発達し、多くの大名たちが利子の経済意味を知らず多重債務者になります。現在では金銭すら重たく電子マネーに置き換わっていくようです。仮想通貨など我々老人には何の意味かさっぱり分からなくなっています。

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