忍者ブログ

読書

東西寺春秋 浮浪者からホテル王になった男

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

東西寺春秋 浮浪者からホテル王になった男


東西寺春秋昭和23年生まれ、岡山出身。「詐欺師の手口90」という本も出していると経歴欄に書かれています。この本が1998年に出版で、その時にはシンガポール在住となっています。「アンダーワールド」専門のルポライターということです。
この話が本当なら面白いが、創作ではないかと思ったりしてしまいます。印刷業の宮城県の男が妻子を火事で失い、失意のうちに東京に流れ着いて上野で浮浪者になります。4年間浮浪者をしていましたが、五右衛門という浮浪者の長の薫陶を得て、同じ浮浪者の遺骨をその娘に届ける役目を負い、その娘が旅館業をしているのでそこで雇われ、それからとんとん拍子で成功していくという物語です。連れ込みホテルの改革と服のリース業の抱き合わせ、喫茶店の開業と、老舗酒屋の酒とたばこの抱き合わせ、ホストのための奇抜なネクタイ、とうとう総合商社と組んで、東南アジアの僧侶の頭を剃るための剃刀の輸出、インドネシアの植林事業とだんだんと話が大きくなります。金が溜まって、タイや東南アジアに何軒ものホテルを持つようになったという大成功の物語です。
浮浪者の長・五右衛門の叡智で、ホテル王を覚醒させてものにこのようなものがあります。
「無理ではない、とびだしていこうとしないだけだ。ゴミ箱の中だけではなく、拾って食べなくても、ただなる産物がこの世の中には三つもあるのだ」
「それは、空気と考えることと語る口だ。神から授かった最高のの贈り物だ。だが、注意せよ。この語る口だが、語れば語るほど、バカを見ることもある。口は秘密が漏れるものだし、また人に憎まれることもある。例えば目は、よく世間を見ろということで二つ、耳も世間の言うことをよく聞けということで二つある。だが、口はあまり語るなということで一つなのだ。とにかく三つも、ただのものがあれば、金も地位も愛も手に入るぞ」
浮浪者といえどもあなどれません。
PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R