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この本のどのグラフを見ても右肩下がりになっています。収穫高、売上高、漁業従事者数・・すべて減少しています。日本の衰退はあちらこちらで起きていることがわかります。日本の国土は小さいが、経済的排他水域は世界6位で、親潮と黒潮が交わってプランクトンが発生しやすい好魚場なのですが、生かし切れていないようです。
前にも言いましたが、寿司が旨い、刺身が旨いと宣伝するから、欧米人も魚を食うことに目覚めたのです。生の魚を食うのは野蛮人だと思わせておけばよかったのです。彼らはもとから肉食なのですから、牛の肉でも食っていれば問題なかったのです。中国だってほとんど豚か羊かの肉で、川魚を少々食べていましたが、焼きサンマが旨いということで、大挙して日本の経済水域外に来て、日本の水域に入る前のサンマを採っています。あれもこれも日本の魚の食文化生活を宣伝したツケです。魚など見向きもしなかった連中が経済水域を作り、それまで世界各地から魚を取っていた日本を締め出します。
日本の漁師は農業と同じでほとんど60歳以上の人たちです。若者は見当たりません。これでは衰退するのは当たり前です。食っていけるほどの収入はないようです。ただ帆立貝の業者である稚内の猿払村だけが「港区、千代田区」についで所得が第三位で、裕福な暮らしができています。そのほかは地方ですから都会と比べて物価が安いのと、自給自足の生活で何とかやっていけるのでしょう。