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今から160年前、江戸末期から維新にかけて、ちょんまげ頭の武士たちが大刀を振りかざして大立ち回りをしていたのです。解説者によると、国学者の塙次郎を暗殺したのは伊藤博文であると言っています。さすがこの直話ではそのようなことは一言も言っていませんが、江戸幕府が建てた新築の外国領事館を高杉晋作ら長州藩の仲間と一緒になって放火し焼き払っています。わが国最初の内閣総理大臣が殺人者であり放火魔であったことは驚きです。しかし当時の世情を見ると、尊王攘夷で沸き立っていて、一触即発、何が起こっても不思議ではない状態です。伊藤博文だって、殺されそうになっています。彼らの行動は将来の日本を真剣に考えたものであり、現在の平和な日本の状況から、殺人が悪い、放火はよくないと単純には言えません。明治憲法も結局太平洋戦争の敗戦につながったのではないでしょうか。いかに英名でも天皇一人に責任を持たしてはいけません。天皇を犯すべからずといった観念から、相手の言動を封じ込めるやり方が蔓延していました。これでは議論になりません。天皇を出されると自然と口をつぐむしかなくなります。伊藤博文はそこまで考えなかったかもしれませんが、軍部にうまく利用されました。中国だって大昔から、科挙に通った文官が軍部を取り仕切るようになっています。日本だって優秀な人が多いのですから、見地の広いそういう人が責任を持って対処してほしいものです。
リンカン―ンが暗殺されたとき、そのニュースがアメリカ全土に伝わったのは二十日間くらいかかったそうです。ケネディの時はその日のうちに日本まで届いています。中国の三国志では、「死せる孔明生ける仲達を走らす」ということわざがあるように、時代が古くなればなるほど、周りの人たちがその死を隠蔽できます。それによって自分たちの都合のいいような状況を作り出そうとしていたのです。もはや現代ではそのようなことはできません。
アメリカは荒くれ西部劇の時代から銃が主流で、日本では維新、明治、大正、昭和初期と刀や短刀が暗殺の主流です。戦後浅沼稲次郎が青年によって短刀で刺され殺されたのが衝撃的でした。今は日本では政治家が殺されるということはありません。政治に対する関心がなくなっているように思えます。その点、アメリカではトランプが落選した時、トランプ支持者がホワイトハウスに銃をもって乱入して何人かが死にました。議員などが逃げまどっていました。これから先も何人もの大統領が暗殺されるでしょう。
アメリカ人はケネディが暗殺された日、何をしていたか鮮明に覚えているそうです。私は高校生で、兄や妹がテレビの前で騒いでいるのでそれを知りました。日本人ですらそうなのですから、アメリカ人なら誰でもそうでしょう。58年前のことです。ダラスの街の中で、ケネディ夫妻がオープンカーに乗ったシーンをあれから何度も見たことでしょうか。ケネディが撃たれた後、ジャクリーヌが座席を立って後方の車のボディーにはっていきました。私は今までてっきり彼女が逃げ出そうとしているのだと思っていましたが、この本ではジャクリーヌが飛び散ったケネディの脳をかき集めようとしていたのだということです。これを知らない前、私は亭主が危機の時逃げ出そうとする彼女に好感をもてませんでした。おまけにあとで素性が悪いが大金持ちのオナシスと結婚して贅沢三昧しているときいて、ますます嫌いになったものです。ところがこの本でこういうことを知ると、他人に対しての好悪はいい加減なものだと知り、早急な判断は間違いのものだと気づきました。
この本では犯人をオズワルド一本にしぼっています。アメリカでは名を上げるためには大統領でも撃って、と思う人が多い。オズワルドも自分のさえない人生に嫌気がさし、いっちょ、どでかいことをしてみんなの記憶にとどめたいと思ったのだろうという判断をしています。
イスラエルの謀略組織モサドがケネディを暗殺したと主張しています。理由はケネディがイスラエルの核兵器の開発を拒んだからです。アメリカではユダヤが金融界、メディア界、出版界。映画界を牛耳っています。パイパーのこのような本は、ユダヤ系の出版社からは出してもらえないし、メディアからの書評なんてものは一切なしです。しかし小さな出版会社から出し、4万部くらい売り上げています。アメリカではドキュメンタリー部門で4万分も出せば、ベストセラーになります。
イタリアマフィアを押しのけ、最終的にアメリカのマフィアのドンになったのがユダヤのマイヤー・ランスキーです。マイヤー・ランスキーは単なるヤクザとは違います。イスラエル建国にも資金を与え、イスラエルの謀略組織モサドとも太いつながりがあり、アメリカでのロビー活動でも潤沢な資金を与えていたということです。ユダヤ系のメディアは、真実を暗めるために、CIA陰謀説、副大統領のリンドン・ジョンソンの犯人説、亡命キューバ人の犯行と、いろいろな説を流してきましたが、結局これはイスラエルの方に注意が向かないようにするためだったということです。映画でも、ケネディがキューバでもベトナムでも派手にドンパチを行わないので、アメリカの軍拡産業の意向によって暗殺がなされたという解釈になっている映画もあります。あれもこれもイスラエルが目立たないように目暮らしをしているのです。2039年にケネディ暗殺の秘密の書類を公開するそうですが、果たしてどんなことになっていることやら?
高島嘉右衛門、江戸末期、禁制の小判売買で自首し、29歳から34歳まで獄門に下ります。牢屋で易経の本を見つけ、その本をすべて暗記し、自分でも筮竹を立てて、占ったりしています。出所すると横浜で外国人のための商館や家を建て、資産を作り、鉄道、学校、ガス灯事業など手掛け、資産家になり、明治の政治家や事業家と昵懇になります。事業家としての才能もありますが、易断占という特技もありますので、明治の重鎮たち将来も占っています。伊藤博文が朝鮮に韓国統督として出向くときに占った卦が「艮為山」です。上卦も下卦も山です。その三爻にあたりました。その爻の卦辞には、「山が二つ重なった形を示している。両社が止まって動きえない形である。人に会おうとしてもそれができない。その家に入っても、その主人に会えない。目るべくして近づくなかれ」「その力が腰にとまっていて、背の肉を引き裂く、煙で蒸されるごとく、苦しむ」とあります。嘉右衛門は博文に「山」とか「艮」とかの名前の付く人物を近づけるなとアドバイスしています。ハルピンの駅で伊藤に二発の銃弾を撃ち込んだのは「安重根」という人です。艮と根は同じ発音です。的中したと言えるでしょう。
私も投銭法で自分の寿命を占ってみました。「火山旅」の五爻あたりました。その卦辞には「雉を射て一矢失う。終に以て誉命あり」とあります。五爻ですから五年先か、早ければ5か月先かもしれません。どういう死に方をするのでしょうか?「雉を射て一矢失う」とはいいところを見せようと思って慣れないことをするのでしょう。ところが年寄りの冷や水とちゃかされないで、年寄りのくせによくやったと褒められるのでしょう。高島嘉右衛門とはいかないので、何のことかわかりません。