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原爆記念日にこの大戦のきっかけを考える資料として、読まれる本だと思われます。ハミルトン・フィッシュは共和党議員で、民主党のルーズベルトとは対立していました。真珠湾攻撃で、それまでハミルトン・フィッシュはモンロー主義に徹して戦争に参加するのを断固反対していましたが、一挙に賛成に傾き、太平洋戦争が始まったのです。大戦終結後30年を過ぎてこの本は出版されています。ルーズベルトに騙されたという苦々しさが詰まっている本です。何も日本は突然アメリカを攻撃したのではないのです。ハル・ノートはアメリカの議会には秘密にされましたが、日本に対しては最後通告のようなものでした。満州、中国から手を引かないと、石油や鉄鋼を輸出しないというものですから、日本も戦争にしか活路を見いだせなくなっていたのです。一方ヨーロッパに目を向けると、第一次世界大戦でポーランドに割譲されたドイツの飛び地をヒットラーは返すように要求していましたが、イギリスのチャーチルとアメリカのルーズベルトがポーランドに安易に妥協しないように裏で圧力をかけていました。ハミルトン・フィッシュによればドイツの要求をかなえていれば、ドイツはソ連と雌雄を決しようとするから、二国の戦争で世界大戦にはならなかったと言っています。この大戦で一番得をしたのはソ連です。ヤルタ会談で、戦後の世界の分割を決めたのですが、がんで朦朧としたルーズベルトはスターリンの言いなりになり、終戦後共産党の国家の躍進にアメリカは手を焼くことになります。
ルーズベルトは幼少期のころから体が弱く、家庭教師を雇って勉強していました。ハーバード大を卒業しましたが成績は並みだそうです。反対にハミルトン・フィッシュは優秀な人たちだけが入れるクラブに一員になっていています。ルーズベルトの読書は推理小説で、経済学とか専門書など読むところを見たことがないと言われています。ニューディール政策など効果がなく、この部局には当時はやった共産党系の考えの持ち主の若者が多くいて、それがルーズベルトの容共の精神に影響を与えたようです。
後だしじゃんけんの本のような気がします。まず日本史があって、最近はやりの地政学の粉をふったような本です。シーパワーとかランドパワーとかという大きな話ではなく、地政学が地理学に収縮されたような本です。
今日はオリンピックで韓国と日本の野球の試合があります。韓国は日本戦となると死ぬ物狂いで戦ってきます。たかがスポーツではないかと言っても、韓国で金メダルを取ると兵役を逃れ、家一軒もらえるということで、それは死に物狂いになるでしょう。日本の選手は単に栄誉だけですからモチベーションが違いすぎます。兵頭二十八も福沢諭吉先生と同じく、韓国人の人格と韓国の品格について嘆いています。日本にアメリカの駐留軍がいないときっと韓国は日本に対して軍事行動を起こすだろうとも言っています。
「権力をかさに着たインテリ役人(両班)と無学な人民のあいだに、歴史的にいかなる信頼も結ばれたことがないような空間には、いまさら公共心とか、他者の自由の尊重とか、約束や公法を守る精神とか、責任逃れのために事実を捏造しない潔さといったようなものは扶植しようがないのである」
「儒教圏に近代的自由が育たない原因は、人と人、国と国の対等をけっして欣快としない鞏固な序列思想にある。序列はその時々の強者による公的な噓を常に許容し、肯定する。ついにはそこでは、真実の持続を誰も信じなくなる。そんな反近代思想を誘導したのも、実は大陸や半島の固有な地理であった」
日韓決戦、どのような汚い手が出るのか楽しみです。
イギリスの宝石商ラトナーは、父の小さな宝石店をイギリス中にチェーン展開して、一躍大金持ちになった人です。しかし彼の言った一言で彼の王国は倒壊してしまいました。得意満面の時、新聞記者にインタヴューを受けて、こう答えたのです。自分の商品がなぜ安いのかと問われて、それは「がらくた」だからと答えたからです。正直ではあったのですが、この宝石商という虚飾商売では、そう言われると宝石の鑑定書の意味はなくなります。一挙に株価は下がり、彼は会社から追い出され、会社も社名を変える事態になりました。
ガヴェリロ・プリンツィップと聞かれても誰かわからないでしょう。第一次世界大戦を引き起こした暗殺団の一人です。オーストリアの皇族フェルディナンドとその妻ソフィーを銃撃して殺した人です。はじめは暗殺団の一人が車に爆弾を投げたのですが、周囲に人たちが負傷しただけです。フェルディナンドとその妻ソフィーは公式行事に出席し、その後負傷者を見舞うために病院に行こうとして、道に迷ったのです。その迷った道にサンドウィッチを買いに来ていたガヴェリロ・プリンツィップがいたのです。運が悪いとしか言いようがないようです。暗殺がなくても第一次世界大戦は起こったかもしれませんが、何か月後先か何年後先になっていたかもしれません。その間の事情によってはヒットラーの出現もなかったかもしれないのです。
私もそうですが、よくも知りはしないのですが、たとえば物理学の知見をさりげなく披露したりする衒学的な趣味があります。物理学者自身もいまだにわからないところが多くあり、確信をもってこうだと言えないことが多いにもかかわらず、我々素人は勝手に想像して、比喩や暗喩として恐れもなくそれらを使っています。専門家から見ると、はなはだしく的を欠いたことを言っていることが多いことだと思われます。特に半端でジャーナリスティックな著者は後で大恥をかくかもしれないので、かくも大仰な知見の披露はやめた方がいい。しかしピーノ・アプリーレの言うところ、人間の進化は「エラーと間違い」から成り立つものであるから、このような大言壮語も意味がないわけではないということになります。イタリヤ人でありますから笑いをとろうとしたのでしょうか。
アメリカ大統領選で前回のトランプ対ヒラリー・クリントンでヒラリーの健康状態、今回でのバイデンでの健康状態が問題になったのは、現職で死んだルーズベルトに端を発しています。アメリカの伝統的なリベラルの歴史家は、ルーズベルトはほぼ間違いない外交をしたということになっています。悪の枢軸である日本やドイツを制圧して世界に平和をもたらしたということがアメリカ歴史学会の定説になっています。ところが、最近、ヤルタ会談でのルーズベルトの体の状態はがんで朦朧としていて、その任を果たすような状態ではなかったかという疑問が湧き出ています。その後の歴史を見ると、スターリンの横暴さが世界を侵食していきます。かつてドイツや日本がソ連に歯止めをかけていたのですが、戦後アメリカ一国でソ連と戦うようになります。はっきり言えば、ルーズベルトがスターリンの戦後の在り方を許してしまったのではないかということです。あとがきにも書いているようにこのようなことを主張すると、アメリカ歴史学会では「歴史修正主義者」と言われます。あくまでもルーズベルトは正しい外交をし、日本とドイツを悪と決めつけているのです。だから彼らは何か日本で気に食わないことがあると、「南京虐殺事件」や「慰安婦問題」を出すのです。二発の原爆も戦争を早く終わらせるためだったと言っていますが、実際は人体実験をしたかったからです。