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あからさまに言っちゃーうかばれないよというのが、この本の第一の感想です。これはプアー白人の問題だけではなく、年収の少ない私にまでも、ファールボールが飛んできて当たり、いささか痛みを感じたということです。要するにIQの低い男は収入が少なく、それ故結婚もできないという事実が統計で出ているのです。アメリカのプアーな白人は白人というメリットもなくなり、プアーな有色人種並みになっています。性格までも変わってきていて、中学卒か高校卒の白人は、男では働く意欲もなくなり、女に依存して生きていて、麻薬など吸ってごくつぶしが多いということです。女では15,6歳から子供を産み、父親は紐みたいな男ですから、収入はなく、福祉に頼るしかありません。この福祉の金もごくつぶしの麻薬代に消えたりします。まあ悲惨な状況になっているということです。反対にIQが高い人は最低でも大学は卒業していて、修士や博士号まで持っている人が多い。おまけに収入も高く、結婚もIQの高いもの同士が結婚するので、必然的にその子供はIQの高い子供になっています。同じ白人種でも両者の間には接点がないという状況になっています。チャールズ・マレーはこれを断絶社会と呼び、アメリカが強国からどうしようもない国になるだろうと心配しています。どの時代も、どの国も、頭のいい悪いはベル曲線になっていて、極端にいいのと極端に悪いのは少数で大半は平凡な頭の持ち主なのでしょう。頭のいい人が指導者になるのは当たり前ですが、その指導者が今日のアメリカのCEOのように恥じらいもなく給料が何十億円、退職金が何百億円ともらうようでは、この国の先が思いやれるようです。現在アメリカのIQ高得点者はネロ皇帝になっていて、下々のことは考えることもできない状態になっているのです。何しろ幼少のころから同質のIQの高いクラスで過ごしているので、プアーな白人を見ることがなかったからです。
いたるところにカメラがあり、犯人逮捕もこれらのカメラによってできています。ドライブレコーダーでもいやがらせ運転、交通違反など記録されていて、テレビで毎日放映されています。ちょっとした電話の問い合わせでも、この会話は録音さしていますということわりが発せられています。この本によりますとすべてのメール、発話の録音はすべてメモリーに残っていて消えることがないそうです。下手をすると若い時粋がって話したことが10年先掘り繰り出されて逮捕される可能性もありうると書いています。なんともおっかない世界になったものです。監視社会先進国の中国では、交通違反をしようものなら、すぐさまそれをした人の携帯に違反金支払いの命令の通知が来るそうです。顔認識ソフトでデモする人を撮り、後で逮捕しに来ます。顔だけではなく、歩き方でも人物を特定できるそうで、著者の知人は靴に石を入れて、歩き方を変えているといったことも書かれています。アメリカ国家安全保障局(NSA)の元職員スノーデンが言っているように、アメリカは日本の首相やドイツのメルケルの電話の盗聴をしていたとあります。同盟国だと思っていたのが大いなる間違いだったとわかります。最近コロナで人の出歩きの増減をNTTが発表していますが、これは携帯を持っている人の位置情報でわかることで、はっきり言って、これは個人を特定することもでき、NTTのコンピューターには携帯を持っている人のすべての行動状況が記録に残っているといことになります。もはやプライバシーなどありません。携帯もパソコンもあれば便利なものですが、下手をすると身ぐるみはがされて、ヌードのまま立たされている状況になっているかもしれません。
私はこの5月マイナンバーカードを手に入れました。これがないと来年の申告時に青色申告の控除60万円が受けられないからです。それにインターネットで申告ができるそうで、わざわざ税務署に行く必要がないということで手に入れたのです。これを読むと、どうも国は徴税の取り逃がしを少しでも減らそうとしているようです。同時に年金や医療費等々の払い出しにその都度規制を設けてなるべく少なく支払おうとしているようです。要するに大多数の貧乏人の国民から税金を取り上げ、支払うべきものは最小にしておくということが、このマイナンバーカードの主旨です。ゆくゆくはこのカードを覗けば、すべての金融資産、不動産、現金、税額、医療費、病気、痴呆の程度、政治的態度、知能指数、クレイマーかどうか、だましやすいかどうか、わかるような仕組みを作ろうとしているようです。ナチスがやったように、国民として役に立たないものは、病院を通じて、その人に医療だといって毒薬をもって安楽死させることも頭に描いているようでもあります。ヒットラーのナチス政権、東条英機の大政翼賛会など、同質のものばかり集まるとロクなことにはなりません。世の中には多様な人があってこそ成り立つのです。精神的不具がいても、単にその時代にそぐわないものであって、他の時代では大いに活躍する人かもしれません。それか今はやりのコロナウィルスに対する免疫力の強いDNAを持っている人かもしれません。犬だってそうです。純粋種は長生きできません。雑種がいてこそ、豊かな生態系が生まれるということです。このナンバーカードは雑種を懲らしめるような働きがあるようです。
1945年5月にヨーロッパでの第二次世界大戦終結しましたが、その後2,3年は騒乱のさなかにありました。枢軸国と連盟国の戦争は終わりましたが、民族の対立、共産党など政権の対立、宗教の対立、地主と小作人の対立、民族の移動や、配置換え、民族の浄化などです。ユダヤ人も解放されましたが、元居た場所に戻ろうとしても、元隣人が住み着き、かえって追い払われる始末です。どこの国もユダヤ人を厄介者にしています。ヨーロッパでもロシア兵の凶暴さは目に余ります。ドイツの婦人の20%から27%くらいレイプされたと記されています。その分ドイツ人も各地でひどいことをしています。現在でもロシアとウクライナは戦っていますが、言語も違い民族も違うようで、-一時ウクライナはヒットラー政権と手を組んでロシアと戦争しています。ポーランドもドイツからもロシアからも攻撃されて国土が焼け野原になっています。ロシアの捕虜の扱い方はひどいもので、3060000人の捕虜がいて、死んだのが1094250人です。イギリスでは3635000人いて死んだのが1254人です。ほとんど何も食わせないで、労働させていたのでしょう。日本人捕虜もロシアではひどい目に合っています。
民族が錯綜しているヨーロッパの危険性は日本では考えられないことです。時たま憎悪が噴出しますが、80年以上もたって大きな戦争が起きていないということは、ピンカーの言う通り、人々の叡智が深まってきたということなのでしょう。犯罪率もそうですが、人口比で若者が多いピラミッド型は高くなり、壺方になると高齢者が多くなるので減るらしいので、日本は老人ばかりで戦争をしようとする気力もありません。戦争を仕掛ける国があるなら、重々といかに戦争が無益なものかを諭さないといけないでしょう。
どのグラフも世の中すべてよくなっていくようです。欧米のインテリも、日本も同じことですが、あまり楽観的なものの見方をするとバカにされるようです。なるべく知識人は深刻な顔つきをして、世の中どうかなっている、おかしいと言うほうが人気が出ているようです。第二次世界大戦以降大きな戦争は起こっていません。隣人から殺される率も、紀元前、紀元後徐々に減りつつあり、平和的になっているのです。飢餓も以前のように何千万人と死ぬこともなくなり、死刑も冤罪の多発から先進国ではなくなりつつあります。
「いつも最悪の事態を予言しとけばいい。そうすれば偉大な予言者としてもてはやされる」
今格差が問題になっていますが、格差をなくするためには第二次世界大戦のような世界的規模の戦争を起こすことだといっています。破壊によって金持ちも貧乏人も平らにされたからです。それによって当分の間原始生活を余儀なくされますが、それでも格差があるよりはいいというなら仕方ありません。しかし大方の人は水道水も出ない生活は嫌でしょう。一部のものが大金持ちであっても、大方のものが文化的生活を享受できるのなら、大金持ちの存在は苦になりません。戦争が減り、平和になってきたのは、17世紀、18世紀からの「啓蒙の時代」からです。科学が発展し、宗教と切り離して思考ができるようになったからです。-世界生産高も18世紀中ごろから、それまでは平坦だったものが、ジェット機のように上昇しています。
試行錯誤して現在民主主義の国が増えましたが、これが最適な国家の在り方とはいえませんが、共産党政権と比べて、唯一いいところはこのことだといっています。
「民主主義の基本は国民に不平不満をいう自由を与えることである。民主主義とは、暴力を用いずに政権を交代することに国民が実質的に同意し、国民が暴力以外の手段で政権を替えようとする場合には、政権はこれを妨げないときに生じるものである」
要するにプーチンや、習近平のような政治家は時代遅れの政治家だということです。