[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
セックスするには人生は長いが、虫の研究には人生は短いと著者は言っています。この大量絶滅の時期、まだ名もしれぬ昆虫がたくさんいるということは驚きです。人類はたかが20万年くらいですが、昆虫は3億年前から住んでいます。トンボだってかつては人の背丈ほどあったらしい。ゴキブリも一メートル近くあったでしょう。恐竜の成れの果てがニワトリだそうで、多数になると小型化になるのかもしれません。今人間は栄養豊富で太ったり大型化していますが、そのうち人口増の圧力から、食料の調達ができなくなり、江戸時代の人間のように米と漬物だけの食生活で身長が150センチくらいになったように、「チビ」ばかりなると想像する学者もいます。そのような時代になると、贅沢は言えなくなり、タンパク質豊富なゴキブリの炒め物を食するようになるかもしれません。
アフリカでボノボを研究していた京大大学院の女性が落ちてきた木で下半身麻痺になったことで裁判になっています。特にフィールド研究は危険が伴うものです。池田清彦も虫を追いながら崖から落ちたりしています。東南アジアにも採集に出かけていますから、変な病気になる危険もありました。今のところまだ生きているようですが、私と同じ73歳ですから、もはや昆虫採集に出かける元気はないでしょう。
「Corea」と「Korea」。韓国人によると、「Corea」から「Korea」になったのは、アルファベット順で「Japan」がCより後に来るので、日本がKに変えたという言いがかりです。日本が清と戦争して勝つ前からアメリカは朝鮮を「Korea」と外交文書に書いています。別に日本が好き好んで変えたわけではありません。
万葉集を韓国語で読むという本がベストセラーになりました。やっぱり韓国語と日本語は共通の先祖語を持つ兄弟語だったのだと思いましたが、実際はこじつけばかりです。似た発音と同じような意味があればやはり関連があるのだと思いがちですが、日本語だけで見ても、1000年前の日本語と現在の日本語は大幅に違っているのです。だから「くだらない」は「百済ない」ということにならないのです。「くだらない」は現代のことばですが、奈良時代に「百済ない」と記された文献はありません。「バカチョンカメラ」の「チョン」は朝鮮人を馬鹿にした差別語というのも間違いです。このチョンは朝鮮人のことを言っているわけではないのです。お祭りの神輿を担ぐときに「ワッショイ」と叫ぶのは韓国語の「ワッソ」(来た)からきているというのもこじつけそのものです。
韓国の小説家が朝鮮皇帝の妃・閔殺害について、日本の浪人どもが殺害後屍姦したと書いて、これが歴史事実になっています。長山靖生によると、「他人の捏造した偽史は歴史的歪曲に見え、自分のやった歴史的歪曲は歴史の再評価にみえる」ということで、何の証拠もないのに、屍姦と叫ぶことで、歴史の再評価をし、日本人の残酷性をより明確に明らかにしたということになります。
IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Chang)=国際気象変動に関する政府間パネルの成立にはイギリスの首相サッチャーが深く関わっていて、原子力発電を推進するために、化石燃料を使うことによって二酸化炭素が増え、それが地球温暖化に結び付くのだと言っていたと池田清彦は解説しています。チェルノブイリや福島の原発事故を見てドイツなどはクリーンな太陽光発電や風力発電に変えているようですが、日本は原発を続けようとしているようです。石油の価格は高いが原発は安いといっても、事故後を見るとこれから先どのくらいカネがかかるかわからないくらいの状況になっています。
果たしてこの、Co2による温暖化が科学的に正しいのかどうかはわからないようです。太陽や電磁波も気象に関わってきます。おまけに我々太陽系はこの星雲の端くれの足の先のほうにいるのですが、それが何千万年をかけて回転していて、星雲の薄いところや厚いところを順次通ったりしています。これらも地球の温度に関係するでしょう。恐竜時代には今より4,5度ほど温度が高く、巨木が育ち、恐竜たちも自然と巨大化してゆき、1億6000万年も長きにわたって生き続けていたのです。このようなことを知ると温暖化も悪いとは言えないようです。
科学も政治的に利用されて、真理も政治家や弁護士の弁舌でいかようにもなるということがわかるような気がします。
韓国人の負け惜しみは尋常ではありません。いま中国とキムチの起源について争っていますが、韓国人にとって何事の発祥も韓国であり、漢字すら韓国の発明だといっています。領土においても、満州やモンゴルやカムチャッカ半島の辺まで朝鮮族が住んでいて、領土を返してもらわないといけないといっています。おまけに日本に対しては竹島も対馬も朝鮮のものであり、日本本土すら、そこにおわす天皇は百済新羅の王族から成り立ち、高天原はもともと朝鮮本土にあり、朝鮮の武将たちが日本に流れ込み、土蜘蛛と言われる背の小さい原住民を平らげ、大和朝廷を作ったのだという説を信じています。それが中世のころから、弟分にすぎない朝鮮人の傍系の日本人が倭寇とか、豊臣秀吉の朝鮮出兵とか、明治時代の朝鮮併合とかで兄貴分の朝鮮の顔に泥を塗ったということで腹を立てているのです。それで現在韓国では、北朝鮮と協力して日本と戦争をし、北朝鮮の核兵器爆弾を太平洋岸に落とし大津波を発生させて、日本をやっつけるという小説がでて、ベストセラーになっているのです。最終章では日本のこすからい指導者が韓国の指導者の前で土下座して謝るというシーンで終わっています。
野平俊水は韓国人の古代史の、このような解釈を「誇大史学派」と名付けています。韓国人のこの「捻じ曲げ」力は韓国ドラマや映画に援用されて、結構面白いものができています。現在韓国はエンターテイメント界の先頭を切っているようですから、この誇大妄想癖もあながち悪いものだといえないようです。
アメリカの裕福な家の息子が、大学を卒業し、あちらこちらに放浪して、最後にはアラスカの荒野の中にある、狩猟者のための、口絵にのっている廃棄バスの中で餓死していたという事件のドキュメントです。
アジア人には理解しがたいのですが、欧米人はバックパッカーとして世界を放浪する人が多い。南北アメリカが欧州人に征服されたのは、彼らのバックパッカー精神にあったと思われます。アジア人は米作りという集約農業を手に入れて、1万年前くらいから土地に縛り付けられるような生活スタイルに変わりました。それまではアジア人もアフリカから出て、肉を求めて東へ東へと行き、果ては南アメリカ大陸まで行きます。我々アジアに留まったものは、手間暇かかる米作りのため性格まで変わってしまったようです。集団生活のため、勝手に世界の一人歩き=「散歩」はできなくなってしまいます。もちろん欧州人も農業をやっていますが、牧畜もやっています。牧畜では移動する産業ですから、彼らから「一人歩き=散歩」の性格は消えなかったのでしょう。
このドキュメンタリーではこの餓死がどういう理由なのか推理仕立てなっていますから、今から読む人たちに種明かしをすることはよいことではないようです。ヒントとして、餓死した若者の持っていた本の中には食べられる野草図鑑がありました。決して自殺ではないとジョン・クラカワーは言っています。