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1990年バブルがはじけました。その90年から70年前、第一次世界大戦の好景気からバブルになり1920年戦後恐慌になり、関東大震災が起き、23年には震災恐慌になっています。70年も経つと世代も変わり、歴史史家以外過去のことを覚えている人はいなくなるから、同じことを繰り返すのでしょう。自然現象としても地震は繰り返すようで、90年代のバブル崩壊のときも神戸地震、東北地震が絡んでいます。70年前には高橋是清が老骨に鞭打って積極財政を推進しましたが、軍部の予算がそれ以上に膨張し、軍部の横暴を抑えられなくなり、日中、欧米との戦争になっていきます。軍事は外交の一部門に過ぎないのに、軍部が政治の全権を握るようになっては、戦争するしかないでしょう。青年将校が東北の飢饉で娘を女郎屋に売り飛ばすような状況を見て、政治家と財閥がその貧困の根本的な原因だとして、テロやクーデターを起こしましたが、これによって一気に自由に発言することが難しくなり、一極集中になり、大政翼賛会的な考え方で統一されます。日本人の長所は短所でもあり、一丸となって行動するには高度成長をもたらしましたが、手痛い敗戦ももたらします。戦後の護送船団方式は高度成長時期には成功しましたが、現在では世界の進歩についていけない状態になっています。20年代の昭和恐慌のときも同じで、民は官を頼りにし。官は民を指導しますが、どちらにしても失敗した時の責任の取り方が曖昧なのです。一丸になると意見も同じで、他人を批判するということが難しくなるのでしょう。ついまあまあで終わるのでしょう。関東大震災の債権の処理もはっきりしなく、最近のバブルの債権処理も完了していなくて、それで景気がいいのか悪いのかわからない状態が続いているのでしょう。
19世紀後半フェミニズムのさきがけになった女流作家たちの文学論です。サウスワース、ストー、オルコット、ギルマン、ウォートンの作品について解説しています。基本的には黒人の奴隷のように、白人の女性も白人の男の奴隷であることに気づいたということです。白人男性の経済力と腕力にかなわない白人女性のとった戦略はコンフィデンス・ウーマン(信頼の置ける女=詐欺師)になることです。自ら稼ぐことを禁じられた白人女性の唯一の生き方は白人男性に見初められ、家庭を作り子供を育てることです。夫から愛され、慎ましく反抗しないことが女の鏡になります。が、すべての白人女性がそのような生活ができたわけではありません。白人男性でも優しい人はいたでしょう。でもこれらの小説群をみると、愛よりは支配のほうが強いように思われます。アメリカの地に上陸したピューリタンはアメリカインディアンを虐殺し、足らなくなった労働力のためにアフリカから奴隷を連れてきます。キリスト教信者の彼らはインディアンや黒人は人間ではなく、家畜や野獣みたいなもので、どのように扱ってもいいと思っています。そのくせ黒人の奴隷女性をレイプしまくります。これは聖書のソドムの町の所業です。獣姦です。白人の顔を持っているが肌が黒いといった人が多く生まれてきます。サウスワースの主人公の女性もそのような人間です。キリスト教者でありながら欲望のままに生きる白人男性に対し、女たちは仕返しを考え始めます。従来のこの支配構造を逆手にとって、支配の根源である男性の経済力を蕩尽することに徹します。男性が音を上げるまでカネを使わせます。それと並行して、白人男性の自信をチクチクと痛め続けます。そのためには清純そうに見えて、色仕掛けで白人男性の弱点=性欲を刺激して、自分の思い通りに男たちを操ろうとするのです。
もはやアメリカでは愛のつながりは無く、ビジネスのつながりだけです。ビジネスのつながりが無ければ、分断か対立です。トランプのお姉さんすらトランプをうそつき呼ばわりをしています。
凶暴犯罪の多いアメリカでは詐欺のような犯罪はよっぽど金額が高くなければ、有罪になっても刑務所に送られることはないそうです。2%が刑務所に入るだけで、あとは野放しです。アバグネイルの場合は小切手詐欺で5億円以上手に入れたのですから、10年間の刑を食らい、真面目に過ごしたので5年で出ています。アバグネイルの詐欺の相手は主に銀行で、その他ホテル、大手ストワーチェーンなどです。個人相手の詐欺はしていません。日本のオレオレ詐欺のように老人から金を巻き上げることはしていないのです。だから読んでいてもさわやかです。金融界も一種の詐欺と最近の傾向から見られます。そのようなところから金を抜くのですから、アメリカ版鼠小僧です。そうは言っても犯罪は犯罪ですから、まねをしてはいけません。最近ではそのような小切手詐欺もできなくなってきているようです。アバグネイルの啓蒙のおかげでしょう。
現在の詐欺の主流はオンライン詐欺でしょう。パスワードが盗まれて、インターネットバンクからカネが抜き取られるということが多いでしょう。仮想通貨も詐欺的臭いがプンプンです。持続化給付金もインターネットで行なっていますから、さぞかし詐欺も多いことでしょう。この一万円札も信頼があればこそ成立しているものであって、信頼が無くなれば詐欺の片棒を担ぐグッツになってしまいます。
日本にもパイロットの服をきた結婚詐欺師がいました。たぶんアバグネールをまねていたのでしょう。高校中退の16歳のガキでも身長が190センチもあるので、パイロットの服を着れば、二十歳過ぎに見られたのでしょう。女と遊びたい盛りで、パイロットの信用性を利用して小切手詐欺をしていたのです。カネがあれば女も集まってきます。それもスタイルのいいスチュアーデスと盛んにセックスしています。なかにはヴィクトリア・シークレットでも出そうなモデルとセックスし、なおかつそのモデルから4000ドルも巻き上げています。アバグネールは銀行とかホテルとか詐欺で金を巻き上げ、個人にはそういうことをしないということを信条としていましたが、このモデルが横柄なもので、売春代が6000ドルだと言うので、14000ドルの小切手を切り、そのつり銭として現金で4000ドル受け取ったのです。モデルも6000ドルが10000ドルになったので小切手でも同意したのでしょう。結局その小切手は換金できなく、そのモデルはただでさしてなおかつ4000ドルも損をしたということになりました。
各航空会社は席に余りあがれば、他の航空会社のパイロットをただで乗せてくれるシステムがあります。それを利用しアバグネールはヨーロッパの各国に行っています。
パイロット以外に弁護士、医師、大学教授になったりしています。その役も十分こなせたということで、アバグネールは根っからの役者なのでしょう。でもとうとう捕まる時がきました。フランスで捕まり、1年間フランスの刑務所に入れられます。フランスの刑務所はルイ時代と変わりなく、真っ暗闇でバケツが便所代わりです。それからスウェーデンで半年の刑務を受けます。フランスとスウェーデンの刑務所は天と地の差があり、普通人と変わらない生活ができます。それからアメリカに返還されて、5年くらいで出所しますが、前科がばれてたびたび首をきられ、それではということで詐欺に関するコンサルタント業を開始していくのです。多くの銀行に呼ばれ、小切手詐欺の解説をし、テレビまで出演して一躍有名人になります。人生どう変わるか誰もわかりません。辛抱が肝要です。
大衆からむしりとった大富豪も若くて別嬪さんにむしりとられるということがわかります。42歳のノーベルがウィーンで20歳の花屋の娘のぼせ上がり、ノーベルが死んだ後も毎年生活費として15億円も取られ、総計302億円もむしりとられたということです。それでも現在までノーベル賞の賞金が出ているということは、いかに巨大な資産があったということになります。最近でもヨボヨボの大富豪のお爺さんが二十歳代のモデルと結婚しましたが、愛のある結婚とは言えず、女から見るとビジネスだったのでしょう。小規模ですが日本でも和歌山でそのようなことがありましたが、そのお爺さんは不審死
になっています。女ではそういうのはめったにいませんが、ロシアの女帝エカテリーナ二世が若い美男子に夢中になり5人の子供を生みましたが、それぞれ父親が違うのです。大概は西太后のように毎日の食事に1000万円かけたり豪華な庭を作ったりしています。なかにはフランスのデパートの女社長は死んだ後、従業員のために全ての財産を与えています。すべてがすべて富豪は女に狂うことはなく、ユニクロの社長が京大に100億円寄付したように、多くの大富豪も美術館を作ったり、図書館を作ったり、寄付も多くしています。我々貧乏人がふるさと納税をして、いかにコスパがいいのかを考えるセコサと全く違うようです。