[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
真面目に生きていた人も、ちゃらんぽらんに生きていた人も、死んだら焼かれて何もかもなくなるのは不公平だと言っています。この宇宙があるということは必ず神はいるはずで、神の自由意志がこの宇宙と人間を作ったのであるから、死んでも霊魂は残り、あの世も存在し、真面目に勉強をし、東大に入り理学博士になった武島先生は、ちゃらんぽらんに生きた人と一緒にされたくなく、あの世にいっても武島先生の霊魂は、天下り役人のように立派な椅子に神の導きによってどっかりと座ることを願っているようであります。
広大な宇宙も人間も神が作ったかどうかわかりません。あの世も霊魂もあるかないか誰も証明できません。信じたい人に信じるなとはいえません。死んだら何もかもなくなり、寂しいから、霊魂を考え出して永遠に生きたいと思うのでしょう。でも考えようによっては、武島先生は永遠に生きているといえます。先生が結婚し子供を作っておれば、武島先生のDNAの半分は子供に移転しているので、その子供がまた結婚し子供を作れば、永遠に武島先生は生きていることになります。たとえ子供がおらなくても、姪やら甥やらいるのなら、薄まった自分が継続していることになります。武島先生の真面目な性格は子孫代々に引き継がれ、優秀な子がたくさんできているはずです。霊魂になって見守る必要はありません。
今日は大晦日、あっという間に一年が過ぎました。年をとるに従って時間が早く過ぎると感じるのは、感動がなくなっているというのか、記憶すべきものがないのか、生活全般が無意識が取り仕切る自動運転になっていて、毎日同じことを繰り返して、何ら変化のない生活をしていることによります。思い出そうとしても、どの日も同じようなものであれば、一年も一日と変わりありません。
時間を長く感じようと思ったら、楽な無意識を止めて、意識的になることです。新しいことを見つけたり、母国語以外の言語の習得も時間を引き延ばします。毎日意識的に記憶を積み重ねると、後で振り返ると、時間が濃厚になっていて、流れが遅く感じます。簡単に言えば学生時代に戻ることです。人生に紆余曲折し辛苦するほど時間はのったりと進みます。人生に慣れてしまうと、さらさらと時間は過ぎて行きます。年をとってこのような苦労をしたくないという人には、旅行が手軽でいいかもしれません。普段と違って、見かけることのない景色、変わった料理の味、・・・で、記憶が一挙に高まります。旅行する金のない人は、日々の通勤の道を変えてみることを、ハモンドは推奨しています。
受動的にテレビを見ていても、記憶に残るものはあまりないでしょう。この三箇日毎年どの局でも同じような番組をやっています。だからあっという間に正月は終わってしまいます。それはそれで平和的でいいのかもしれません。隣国との戦争が起きれば、耐え難い時間の遅さに怨嗟の声が高まるでしょう。
副題に「はじめての行動経済学」とあるように、行動経済学の解説本です。人間がいかに理性を使わないで経済活動をしていることを示している、おなじみの各種実験を紹介し、それが最新の「神経経済学」まで及んでいます。最終的に孔子を引用し、人間の不遜をたしなめています。
「知らざるを知らずとなす。これ知るなり」
アメリカでも日本でも株が大幅に下がったり、上がったりしています。株の専門であるトレーダーが選んだ株と、気まぐれにダーツで選んだ会社の株を比較したところ、ダーツで選んだ会社の株のほうが成績がよかったという実験もあります。2018年の初めには今年の株は3万円まで上がるだろうと予想していた経済評論家がいました。ところが今2万円のとことでモタモタしています。当たる占い師も少ないけど、当たる経済学者はもっと少ないことでしょう。世の中乱数表だと思えばいいのかもしれませんが、πの桁数は12兆以上あり、ランダムながらそこには何らかの規則性があるのではないかと思ったりします。こう思うのもバイアスで、形になったものの方がないものより、人間は安心できるという性質があるのではないかと思われます。
ボクサーが痛い目をして賞金を稼いでも、その大半は女に流れていくように、男らしさというバイアスは、古来獲物を持って返り、女たちの歓喜の顔を見ることで強化されているので、その流れに違和感はありません。しかしカマキリの生態を知ると、このバイアスも揺らぎます。日本男性の独身者が多いのを見ると、単に収入が少ないというものもありますが、カマキリ女の獰猛さも気づいているのではないでしょうか。
朝起きの遺伝子があるそうで、音楽家のバッハの家系図のように、朝起きの人がドンドン増えている家系図も載っています。昔から「朝起きは三文の徳」といわれるように、真面目に仕事するので、社会的に成功しやすいのでしょう。夜型は、この本では、想像力豊かな人間だと言っています。作家などでは夜はほとんど起きていて、昼間寝ている人もいます。科学者は朝早くから実験を繰り返し、試行錯誤してやっていくのが正当法だと思いますが、ラットの肝臓を調べていた科学者が朝早くから調べてもその数値は出なかったけど、夜に実験をするとその数値がでたということで、科学者はあらゆることを想定しながらやらないと、真実にたどり着けないのかもしれません。
夫婦でも体内時計が合わないと、うまくいきません。今アメリカではクリスマスプレゼントにDNAの検査キットを贈るのがはやっています。結婚前にお互いのDNAを比べて相性が合うかどうか調べる時代がくるでしょう。病気の発症、アルツハイマーになりやすいかどうか、この朝方夜型もわかるようになっているのでしょう。
年をとるごとに朝早く起きるようになりますが、総じて若者は夜型が多いようです。朝8時から授業を始めても、目覚めていない生徒には頭に入りません。朝の10時くらいから授業を始めたほうがいいという人もいます。年寄りから言わせると、夜遅くまで起きているから朝起きられないのだとなりますが、若者に夜型が多いのは、狩猟時代のなごりであるという説もあります。狩猟時代、若者たちは集団で夜に狩りをしたということです。
無意識は思考の節約ですが、往々にしてバイアスがかかり、「非合理な行動」を強いるものであります。行動経済学では、人間は損をしたくないという気持ちが強いにもかかわらず、反対のことをしてしまうことを散々示しています。理性的であれば戦争もケンカも起こらないでしょう。アメリカで白人の4,5歳の子供は、いくら黒人が主人公の物語を聞かせても、時間がたつとその主人公は白人に変えられ、いい人は白人、悪い人は黒人というようになります。分別がつく13,4歳になると、あからさまに黒人蔑視をしないように気をつけますが、それは無意識の領域にしまいこまれるのでしょう。また同時にその年頃になると、どの学校でも白人は白人、黒人は黒人と集うようになり、お互いの行き来が少なくなるようです。アメリカの人種問題は引火点の低い爆弾であり、何かがあるとすぐさま爆発します。
行動経済学では新しい用語ができています。「プロスペクト理論」「ヒューリスティック」「フレミング理論」「時間選好」
「プロスペクト理論」とは人間の意識は「状態」よりも「変化」に注目がむくということです。目の機能もそうです。変化のないものは凝視しませんが、逃げていく獲物にはすばやく目は反応します。これを経済にもっていくと、小さな変化で物を売りつけることができるようになります。例えばスーパーでの試食コーナーなどです。
「ヒューリスティック」とは、自分に都合いいように考えることのようです。この本では宝くじを例に出しています。私も年末ジャンボを買ったものですが、ポーカーでストレートフラッシュが出る確率よりももっと低いものだそうで、当たったらどうしようとニヤニヤしている私は完全なるアホといえるでしょう。