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塩見鮮一郎の父親は東大法学部出で、高等文官試験に合格し、農務省に入りましたが、ノモンハンで27歳で戦死しています。高等文官試験の合格者は国家から大事にされてめったに死なないものですが、彼の父親はよっぽど運が悪かったのでしょう。ノモンハンという場所と敵側のロシア側は東大卒ということと高文の合格者ということの威光など少しも理解していないようです。塩見鮮一郎本人は戦後岡山大学を卒業しましたが、父親の同窓たちが遺児の鮮一郎の就職先の世話をし、河出書房新社の編集部にコネで入ることが出来ました。何という美談でしょうか。東大卒のエリートたちの結束は何と固いものか!何十年経っても、東大卒の威光はその息子にまで及ぶということがわかります。これらのエリートは一種の村社会を作っていて、ここの住人やその関係者でないとこの村には入れない仕組みを作っているようです。原発推進も東大畑の人間が大半だそうです。これも原発村といえそうです。村社会では大概目が狭窄になっている人が多い。それだからこそ深い研究もできるのですが、垂れ流しの危険なゴミを100万年まで管理しないといけないと知っていても、それを知らないフリをしているのか、狭窄のため、眼の前に突きつけられても見えてこないのでしょう。たぶん100万年後には放射能に抵抗力のある人間が出来ているのだと考えているのかもしれません。
オランダがいまだに日本に対して第二次世界大戦で遺恨をもっているのは、スマトラなどのオランダの植民地を一掃されたからです。原住民の人たちは日本軍が入ったことに喜んでいたそうです。それほどオランダの植民地に対する取り扱いはひどいものだということです。胡椒の作付けを強制し、他の作物を許さなかったので、絶えず飢餓に脅かされていました。反抗すれば大砲と銃で殲滅させます。住人がいなくなると、他国から奴隷を引き入れて胡椒を作らせていました。1600年代胡椒の価値は、数キンタール(1キンタール=56キロ)胡椒をもらった船員は一生何もしないでも食っていけたそうです。イギリスの東インド会社も本来は胡椒買い付けの会社です。大航海の覇者たちは今日の世界の諸々の問題をもたらした厄介者たちです。大航海前はインドをはさんで中国やイスラムの国々が程よい交易をしていました。それが西欧列国やのちにアメリカがこの地に暴力的に割り込み、赤道近くの大陸や島々を収奪の地と化しています。おまけに彼らの餓えた胃袋は多くの種の絶滅をもたらします。海亀やネズミや鳥が食い散らかされ、鯨も油だけを取るだけのために盛んに殺されます。いまコンビニで100円のドリップコーヒーが売れていますが、コーヒー豆もかつての胡椒のようにアメリカや欧米の食品会社が取り仕切って、価格も好き勝手に決められ、生産者には少しも儲けがないようになっているのでしょう。
この前のアメリカの金融工学商品・サブプライムローンの破綻から全世界が不況になりましたが、これらの金融商品を作ったのが理学部数学科の優秀な研究者です。「線形計画法」とはいろいろな要素があって、その組み合わせの中でもっとも効率のいいもの、「最適解」を求める手法をいいます。いまでは変数が2000万個あっても、瞬時で「最適解」を求めることが出来ます。といってもサブプライムローンのように失敗することもあるのですから、数学どおりに世の中は動かないことも多いということでしょう。「近似値」を求める数学でしょうから、これで間違いないといえない状況なのでしょう。つい先日テレビで将棋の羽生名人とチェス元名人カスパロフとの対談がありました。今コンピューターでは将棋の指し手の評価が出ます。60%有効な手であろうと出ます。カスパロフはその反対の40%に可能性はないかと考えるのが人間であり、コンピューターには出来ないことだといっていました。チェスはもはやコンピューターにはかないませんが、将棋ではニコニコ動画主催のプロ棋士対コンピューターの試合で、目下プロ棋士側が2連勝中です。過去コンピューターに負け越していましたが、今回はあと一勝すれば勝ち越しになります。計算する能力はずば抜けているが、状況判断には今一歩欠けているところがあるようです。負けたソフトの一つは角をならないで王手したところ、王手を気づかないで別の手を指し反則負けをきしています。
天気予報も最近よく当たります。航空会社も人員を効率的に活用するかをこの手法で計算し、無駄な経費の削減に成功しています。あらゆる企業が「線形計画法」を取り入れ、コストダウンに成功しています。いい事尽くめのような感じがしますが、世の中には「想定外」も多いので、何千万個の要素を取り入れても、ただ一個の要素を入れなかったために大幅に計算が狂うということも考えられます。福島の原子力発電のメトルダウンも予想できなかったということは、この手法が完璧でないということかもしれません。
鬼塚によりますと、明治天皇は伊藤博文が作った力士隊のメンバーの一人・大室寅之祐であると言っています。のっけから仰天の発言です。おまけに伊藤博文も身分制度の埒外、非人の出身だとも言っています。江戸時代、牢獄を管理する人や、犯人を捜し捕らえる人間はそういう人がやっていましたが、武士の最下層である足軽もそういった人が多くいたのでしょう。伊藤博文は国学者の塙次郎を暗殺したことにより、「穢多」から「士分」になったと言っています。長州藩からは明治以降多くの指導者を出していますが、それらの出自は決して高いものではなく、明治維新とは身分の大逆転が起こったということになります。鬼塚はこれらの人脈を総称して「天皇種族」と呼び、竹原出身の池田勇人もその系統に属するのだと断定しています。副タイトルに「知るのは危険すぎる昭和史」と書いていますが、明治天皇とその取り巻きブレーン、それにつながる後世のエリートたちも元をただせば、瀬戸内海をはさむ国々に点在する囲まれた村の出身者ということで、パリ革命でルイ王朝が倒れた以上に身分の総入れ代わりが行われたということになり、かつては強いられた人々が今では強いる人になっているということになります。まったくビックリするような歴史観があるものです。
昭和33年水戸市の千波湖畔からバラバラ死体が発見されます。陰茎も切られて、痴情のもつれからの猟奇事件だと思われましたが、なりすまし事件であったのです。自分で殺して、その被害者に犯人がなりすましたのです。養父母を殺し、自分も自殺するといって行方不明になった男が新しい身分を手に入れるために人を二度までも殺しているのです。一人目は北海道の男を殺し、その人の身分を手に入れ、結婚までしています。何かのトラブルで指紋を取られ、また別の男に成りすまししないといけない状況になり、この水戸のバラバラ事件を起こしました。
全編白黒の写真で老練な刑事と若い刑事の二人を写し、その背景はまさしく高度成長時代前の昭和そのものが写っています。東京でも高いビルはありません。木造の二階建てや平屋が多く写っています。飲食店などのメニューも写っていて、うどんが10円と出ています。ビーフステーキが250円、ドライカレーが60円と出ています。私の店もここ頃から始めて、ごはん一杯5円だと聞いています。
捜査は寒いころからはじまったのでしょう。刑事二人はオーバーコートを着、ハンチング帽子を被っています。外でも署でも盛んにタバコを口にくわえています。当時の刑事のスタイルが髣髴されています。まるで黒沢明監督の映画のようなスティール写真を見ているような気になります。歳をとった刑事は定年退職後一年あとに亡くなっています。もう一人の若い刑事は「事件から56年後の夏」に亡くなられたということで、去年2014年にこの世からいなくなっています。犯人は昭和36年3月10日に死刑執行がなされています。時間はいい人も悪い人も分け隔てなく清掃していくというのがよくわかります。