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この事件が起こってもはや16年も経っている。夫をワインボトルで殴り殺し、ばらばらにして投げ捨てたという事件だ。懲役15年だから、もう出所しているだろう。当時30過ぎであるから46,7歳になっているだろう。ばらばらにされた夫は中央大学を出て、外資系の会社に勤め年収1000万円以上、妻は新潟の美人で金持ちのお嬢様。白百合女子大の卒業。東京のど真ん中の高級マンションに住み、はたから見ると何ら問題のないセレブ生活と思えたが、内実、夫のDVがあって、妻としては悲惨の状況であったのであろう。白百合を卒業し、新潟には帰らず、派遣で秘書など仕事をしていましたが、この程度の給料では東京の高級マンションには住めません。はじめは実家からの仕送りがありましたが、実家の会社も景気が悪くなり、やがてこのお嬢様は金持ちの愛人になりました。もはや仕事をして金を稼ぐ必要もなく、銀座で買い物したりしゃれた店でランチを食べたりするセレブの生活にどっぷりはまり込みます。身長も170センチ以上もありモデルと見まがうようであります。そんなところで弁護士志望の男を紹介されます。低給料で弁護士事務所で働いていましたが、このリッチなお嬢様と知り合い、このリッチなお嬢様を支えるには弁護士事務所の12万円の給料ではたなさすぎると考え、外資系の投資会社に就職します。低賃金の時は彼女のマンションに泊めてもらったりしていましたが、年収1000万を超えると、態度がでかくなり、妻が金持ちの愛人であったことも癪に障り、妻を殴り始めます。私としては男でありますから、セレブ風お嬢様に味方する気持ちになります。殺してばらばらにするのは確かに悪いことですが、ひ弱な女性を殴ることもどうかと思います。いづれにしてもどっちもどっち30過ぎても未熟なところがあったのでしょう。
2018年の出版です。この本ではコロナのことなど一つも出ていません。一寸先は闇ということがよくわかります。いくら確かな大学を出て確かな留学先で学んでも未来は不透明ということです。2020年オリンピック後バブルが始まり2024から26年にかけてバブルがはじけるのではないかと予測していますが、オリンピックはコロナで2021年今年に行われ、相も変わらずコロナが蔓延し経済活動も冷えているようです。コロナが消滅すれば景気も回復しバブルにもなるかもしれません。しかし次々と変異株が出てなかなか収束する気配がないようです。景気が悪くなると戦争が起こります。今ウクライナでロシアと一触触発の状態であります。おまけに中国での冬季オリンピックのアメリカのボイコットの呼びかけなどで、ヨーロッパとアジアで同時に戦争が起こるかもしれません。杞憂であってほしいのですが、このコロナの閉塞感の中でどの国民も鬱憤が溜まっており、デモなどで血を流しています。このようなことで世界大戦の導火線に火が付いたらもう止めることができなくなります。外れてほしい第三次世界大戦。
京都の大学生らがクラブを作り、そこで若い女の子に高い酒を飲ませ借金漬けにし、風俗へ売り飛ばしていたというのがありました。ヤクザのひものようなことをしていたわけです。手取り一か月20万円も給料がないOLが好きな店のホストの誕生日に200万円の酒を大盤振る舞いするなんて馬鹿じゃなかろうかと思いますが、これらすれっからしのホストにはマニュアルがあって、このマニュアル通りにすれば大方の女の子が落ちるのだそうです。このマニュアル通り研鑽すれば売り上げがどんどん上がっていき、自己達成感が味わえたというのですから、何とも言いようがありません。このようなものがオレオレ詐欺をしたりするのでしょう。中には、ちゃんと大企業に就職して何食わぬ顔をして働いている人もいます。会社の女性をだまして泣かせたりしているとやがて天罰が下るでしょう。同じ詐欺師になるのだったら、アメリカの金融工学を駆使した投資会社の詐欺師たちを遣り込めるくらいの詐欺師になってもらいたいものです。
この本では何度も円でなくドルで考えないと世界情勢も日本の状況もわからないと言っています。世界の基軸通貨であるドルで日本の成長率を見ると、安倍政権の下では少しずつ上がっていると言っていましたが、実際は下がっているのです。日本の衰退がドルで見るとあからさまにわかるのです。アメリカもEUも中国も韓国も伸びているのに日本だけがマイナスになっています。もはや韓国に追い付かれ抜かれそうなのです。韓国は日本から学ぶべきものは何もないと言っています。輸出立国である日本にとって円が安いということは円に換算すると売り高が多くなるので利益も増えうれしいことですが、ドルで考えてみれば、円安になればなるほど1ドルで買えるものが増えるので、結局日本の資産が流出するということになります。おまけに日本は儲けた金でアメリカの国債を買っています。普通なら債務者は債権者に対してペコペコするはずですが、アメリカは一切そんなことはありません。日本から安い資金を得て、それを世界中に投資し、自国の貿易赤字を上回るほどの利益を出しているのです。中国もアメリカ国債を買っていたのですが、いつの間にか売り抜け、ゴールドに代えてしまっているようです。日本がアメリカの最大の債権国だと言っても、アメリカはいつでもその国債をゴミのように価値のないものに、いざというときにはするかもしれません。覇権国家はいつの時代でも周辺国を泣かせるのです。でありますから、今からの日本人は中国人のように金に換えておくか、価値のなくなる円を持たないでドルに換えておく方がいいと言っています。
片田珠美はもちろん高学歴です。パリ大学まで行っています。でも「悪性のナルシスト」でないため、秘書を「ハゲー」とののしった国会議員の豊田真由子の良識なき人とは違います。どうも70年代の子供は褒めて育てると言った心理学の影響で、このような高学歴のモンスターが生まれ出たのではないかと推測しています。これ以降先生たちは非のある生徒を叱ることができなくなりました。で、子供たちは小皇帝になり、「よいしょ」を続けられます。とりわけ難関大学に入ったりすると、結局これは親の資金力のたまものですが、自分の実力で勝ち得たものだと、「悪性のナルシスト」に固まっていきます。小中高と受験勉強で禁欲を強制され難関大学に入った途端遊びだし、卒業してもその傾向が収まりそうもなく、彼らの知的傾向の最高点は高校生最後の年の受験の時であり、それ以降徐々に落ち、仕事する頃になったら他人とのコミュニケーションが取れないので、「お荷物」のモンスターになるという人が少なからずいるということです。台風被害の視察に行って長靴を忘れたためおんぶされた国会議員もいます。この人も東大の法学部出身です。学歴の割にはやることが幼稚すぎます。片田珠美は医者ですから、仲間内の男性医師の女狂いにあきれています。女性患者やら夜のクラブの女、見境なく女遊びをしている人が多いそうです。前回に読んだ「わたしが出会った殺人者たち」の中でもそのような医者がいて、実家に帰ろうとする妻を殺してしまいます。結局この医者は刑務所で自殺してしまいました。医師免許のなくなった自分に何ら誇れるものがないと悟ったのでしょう。