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1937年生まれ、私よりも10歳も年上で、なおかつ食い意地がはっている。これだと当分死にそうにもありません。80も過ぎれば、少しの刺身で、日本酒徳利一本位で十分だと思われるが、さだお先生はラーメン、ハンバーグ、ステーキ、トンカツなどうまいと聞けば、あちらこちらの店に食いに行っている。かえってこの本での対談者・南伸坊(1947年生まれ)の方が年寄臭くなっている。南伸坊は仕事を終えると早々と家に帰り、妻の作った料理を食って寝ているそうです。さだお先生は今でも現役で雑誌などに連載しているだろうし、あの漫画のジョージ君も若いままで年などとっていないだろう。高齢者になると時代からずれてくる人が多いが、まだ週刊誌に漫画が載るということは、さだお先生の感性は今の時代に後れを取っていないという証拠です。街中を歩きまわるということは若さの秘訣かもしれません。南伸坊のように夕方5時くらいに家に帰って飯を食って寝るようでは、ボケることを待っているようなものです。若い女性を見ても心躍らなくなった私など死が間近い。さだお先生は温泉卵にも官能を感じるというのですから、当分死ぬことはないでしょう。
トシをとると食うことも面倒くさくなります。ましてや料理など、といっても、まだ生あるうちは食わないといけません。腹が減るということはまだ生きたいという証拠でしょう。で、簡単という言葉にひかれます。しかしフライパンでパッとできるわけではありません。下準備が必要です。野菜のカットから、肉などの下仕込み、これらが面倒くさいのです。孤独死する中年男性は珍しくありませんが、結局これも料理することが面倒くさく、酒とカップラーメンで毎日過ごしているから、体が弱るのでしょう。店屋物でバリエーションをつければいいといっても、年金生活者では毎日そうであっては金がかかって仕方ありません。
高木ハツ江は実際に存在しているのでしょうか?一応78歳となっていますが、著者紹介の欄には、中華料理の吉田勝彦の写真は載っていますが、高木ハツ江の写真はありません。代わりに漫画が載っています。お年寄りにしては多くの料理本を出しています。78歳にしてはあまりにも活動的です。
最近の若者は車に興味はないと言われていますが、三浦展によりますと実際は給料が少なく買えないからそう言うだけであって、あれば買うとのことです。この何十年かはサラリーマンの給料は下がり続けています。もはや韓国にも追い抜かれているのではないでしょうか?かつてはニューヨークのビルをどんどん買っていた日本。いまや中国人が東京の土地を買っています。昔はみんながほぼ中流だと思っていましたが、今や中の上と中の下に分かれ、中の中は中の下に流れ落ちているような感じです。いびつなベル曲線になっていて、200万から300万の低所得層が最もボリュームが多い層になっているようです。これでは食べるだけで精いっぱいで、買いたいものも買えないでしょう。物を作っても売れるはずがありません。日本はずっと衰退するのでしょうか?100億円かけて宇宙旅行する日本人もいれば、カネがないから漫画やゲームで時を過ごす日本人もいます。コロナが蔓延しようが終息しようが金のないものは我慢しないといけない生活が続くというのは間違いありません。
この歳になり、おまけにコロナ禍、生きる喜びのない毎日を過ごす中、テレビを見てもニュースしか見たいものはなく、つと若い頃特にアメリカドラマを見て面白かったことを思い出しました。「スーパーマン」タイトルが出てくるときに機関車が爆音を立てて突っ込んでくるには驚きました。「名犬ラッシー」あとで名犬ラッシーは一匹でなく何頭もいたということを知ってこれも驚きました。初代のラッシーに似せて、2代目からは着色していたということです。「ルート66」今でもあのテーマ曲が頭の中で軽やかに流れます。馬がしゃべるというドラマもありました。「アイラブルッシー」冷蔵庫のあるアメリカの生活を羨んだものです。何と言ったって「ベンケーシー」♂♀の記号を見ただけで、怪しいものを感じていました。あの主人公の、鼻のぼってりとした顔は忘れることができません。このように私たち団塊世代はアメリカはすべて良しという環境の中で育ってきたのです。アメリカの占領政策は他でことごとく失敗しましたが、唯一日本で大成功を収めています。原子爆弾2発も落とされましたが、アメリカ人に対してはニコニコしています。このようなひどい目にあわされてニコニコしている日本人を見て、はじめアメリカ人は訝しがっていましたが、知的年齢が12歳児だと知って、納得したようです。
アメリカの学校は9月が新学期であるように、テレビドラマも9月から新番組が始まります。アメリカのテレビドラマには最終回というものは予定されていません。視聴率の低迷で即刻最終回になるのです。視聴率がいいとずっと続けられます。野球選手の戦力外通報と同じことです。成績が悪いとすぐ首を切られます。ドラマの脚本も数人でやっているようです。一人でやるより3人くらいでやるほうがアイディアも多く出て、面白いドラマができるのでしょう。日本人とアメリカ人のドラマの好みもずいぶん違っているようです。アメリカでヒットしないドラマでも日本では大ブレイクしているのもあります。その反対も多くあるのです。