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最近ではサンドイッチマンしかYouTubeで見るくらいで、ほかの芸人などさっぱり知りません。歳を取ると時代についていけないのでしょう。若者が面白がっているものも少しも面白くないのです。自然と笑わせてくれた昔の芸人を懐かしがります。例の「昔はよかった」という愚痴になります。この本では知らない人もいますが、画像でも見るとこの人なのかとわかるでしょう。
月亭可朝、面白い歌を歌っていました。
林家木久蔵、いまも「笑点」に出ているのでしょうか?
石倉三郎、レオナルド熊との掛け合いは実におもしろかった。
マルセ太郎、顔が笑いをとる顔ではなかった。
ポール牧、東北人なのに、恰好を決めて、そのアンバランスが絶妙であった。
ショパン猪狩、「レッド スネイク、カモン」この言葉だけで笑いが取れていました。
正司敏江、夫婦漫才だが、旦那が敏江を叩いたりするのが少しやりすぎではないかと思うくらいです。敏江も負けずに言い返していましたが、夫婦喧嘩を舞台の上でやっていたのではないかと思ってしまいます。
本編の主人公はカーク・カーコリアン、トルコから迫害されたアルメニア人の移民の息子で、中学校中退です。ボクシングをして稼いでいましたが、飛行機操縦の免許を取り、第二次世界大戦中はできた飛行機をイギリスまで操縦して運んでいました。戦争が終わり、航空機運輸で富を築き始めます。ラスベガスに土地を買い、前回のジェイ・サルノがこの土地にシーザーズを作ります。カーク・カーコリアンはシーザーズの取締役にもなります。カジノホテルが儲かるものだとわかり、カーク・カーコリアンは何軒ものホテルを買収し、映画会社MGMも傘下に加え、MGMが持っているコンテンツをとりいれたMGMグランドホテル&カジノを作ります。エルビスプレスリーが復活したのもこのホテルでのショウです。マイク・タイソンがホリフィールドの耳を食いちぎって反則負けになったのもこのホテルの中の出来事です。
離婚していたカーク・カーコリアンは70歳過ぎて25歳の手にテニスプレイヤーと仲良くなります。金に目のくらんだ女ほど始末に負えるものはありません。別の男とセックスして女の子を作り、これがカーク・カーコリアンの子だと言い張ったのです。はじめはこの子がかわいいのでカーク・カーコリアンはお金を与えていましたが、あまりにも要求が激しいので、距離を取るようになります。すると彼女は裁判に訴えます。いろいろ要求したのですが、皆があきれたのは子供の食事代月に一万二千ドル、日本円に直すと一億二千万円にもなります。最終的にこの子はカーク・カーコリアンの子ではないとわかったのですが、その子のために700万ドルの基金を作っています。
本編の主人公はジェイ・サルノ、1921~1984,ラスベガスにシーザーズホテル、サーカスサーカスを作った人です。今までのラスベガスホテルは単にカジノの付属物でしかなかったものを、個性のある建物に変えてしまいました。古代ローマ帝国の宮殿に模したのです。そこでは男はシーザーに、女はクレオパトラになれるのです。美女の従業員がギャンブルで疲れた男たちのこめかみをもんでくれるサーヴィスもあります。すべて豪華なのです。反対にサーカスサーカスは子供連れ可能な低料金のカジノです。ここではカジノだけではなく、大人も子供も喜ぶアトラクションがありました。後のディズニーランドのようなものです。
ジェイ・サルノの祖父はロシアに住むユダヤ人でした。その息子は迫害からアメリカに渡ったのです。ジェイ・サルノは大学を卒業した後、同級生のマリンと一緒に建築資材のレンガなどを売り、アパートなど作ったりしています。マリンは堅実ですがジェイ・サルノはギャンブル好きで、性格は正反対ですが、お互い相反するものを求めてその関係がうまくいったのでしょう。とうとうラスベガスに到着し、トラック協同組合のジミー・ホッファから金を借り、シーザーズホテル建設に着手します。このジミー・ホッファはマフィアともつながり、時の司法長官ロバート・ケネディからも追及されていた人物です。後にマフィアから消されて、死体も上がってこない状況になっています。ジェイ・サルノはシーザーズホテルを完成させ、ラスベガスの顔になります。毎日贅を凝らした食事をし、糖尿になり、美女と戯れる生活にくれました。最後、ホテルのスイートルームで二十歳の美女と二回戦を行おうとするとき心臓麻痺で死亡しました。63歳です。好きなように生活できたので悔いはなかったでしょう。
筈見有弘は亡くなり、この下巻は渡辺祥子が書いています。筈見有弘が71歳の時です。本当に70歳以上は明日どうなるかわかりません。
下巻は1981年から2007年までです。「ET」に出た少女のドルー・バリモアは9歳で酒を飲み、10歳でマリファナ、12歳でコカイン、13歳では立派なアル中で、アル中からの回復訓練を受けているそうです。子供が有名人になると後々問題が起こりやすい。「ホームアローン」で大ヒットした10歳のマコーリー・カルキンは100万ドルの出演料を稼ぎ出しましたが、仲の悪い両親による醜い親権の取り合いで、そのような争いから逃れるため17歳で結婚しています。しかしこの結婚も三年も持ちません。その後消え去りました。大の大人ですらスターになると問題が出てくることが多いので、子供など周りの人がよっぽどしっかりとしないとおかしくなるのは当たり前でしょう。
歴代のスーパーマンはそれぞれ不幸な状態になっています。テレビでのスーパーマン、カーク・アリン、アルツハイマー。二代目スーパーマン、ジョージ・リーヴスは45歳で自殺。映画でのスーパーマン、クリストファー・リーヴは落馬から下半身麻痺。心霊映画でも奇怪な死が出ています。やはりこのようなものを作る前にはお祓いをしないといけないようです。
1949年から1980年までのハリウッドのことが書かれています。第二次世界大戦で独り勝ちを収めたアメリカは映画でも世界を引っ張っています。一時期テレビに押された時がありましたが、大型画面や中身の濃い差で映画という独自な世界を保っています。このために競争も激しく、監督、俳優など精神がおかしくなったり、自殺、殺人、不審死、病気など天寿を全うできない人が多い。かつて一世を風靡した美人女優が年老いて一人アパートで孤独死をしたりしています。結婚も一か月も持たないカップルがあったり、不倫、重婚など数多い。リズテイラーなど、18歳で20歳も違う男と結婚したのですが、豪華客船でのヨーロッパの新婚旅行では、もう帰りには二人の気持ちは冷めています。男が言うにはこのようなわがままな18歳の娘と何か話し合うことがあるのかと。リズテイラーにも言い分があったでしょうが、18歳では妻としての自覚がなかったのでしょう。美男美女の集まりですから、それなりに引き合うものも強く、とりわけ女優は表面上純情可憐に見えても、自分を引き立ててくれる権力者にとりつこうと、男にわなをかけたりしています。日本でも事情は同じ事でしょう。よく監督と女優が結婚しています。最近の日本のテレビ界でも若いきれいな女性がコメンテイターとして出ています。これもプロジューサーに枕営業を仕掛けたのではないかと勘繰ってしまいます。多分これは私の偏見でしょう。