三輪一法さんは1933年広島生まれ、県職員59歳まで勤め、退職後福祉施設長などをしています。この本の出版が2006年、73歳の時であり、今も生きているのなら87歳になっています。
三輪一法さんは自分では変人と言っていますが、私から見ると少しも変人ではありません。長年役人をやっておられ、すこし小難しいおじさんだと文章の節々に感じられる程度です。考え方も私と同じようなところもあります。たとえばクジラ問題です。クジラがいかんというなら、豚牛は殺して食ってもいいのか、とか、女性がバスや列車の中で化粧しているのを見て憤慨していますが、私は憤慨するほどでもないのですが、家でやったほうがいいのではないかという程度です。三輪一法さんはひまなのでしょう。よくテレビも見ています。NHKには絶大なる信頼を持っているようです。しかし民放などに出てくる評論家やコメンテイターやタレントには厳しく苦情をもらしています。専門家でもないのに、起こった事件に対してあれやこれや愚にも付かぬことを言うなと言っています。ボーナス時期公務員のボーナス支給のニュースが出てきますが、これに対して三輪一法さんはもらいすぎたと非難されていると感じるのでしょう、取材するマスコミ関係者は公務員よりも多くのボーナスや賃金をもらっているのに、なぜそれを報道しないのかと憤っています。三輪一法さんは役人生活していたころ、県議会議員とケンカしたことがありました。三輪一法さんの電話での「もーしもーし」の応対が気に食わないので、謝りに来いと怒鳴られましたが、なぜ行く必要があるかと怒鳴り返したそうです。当時も今でも議員の中には役人に対して親分風を吹かせたい人がいるのです。それでこの本では三輪一法さんは議員の数が多すぎ、減らすべきだと主張しています。