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中山茂 西洋占星術史

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中山茂 西洋占星術史


         大まかに言って、古代人たちが都市を作り、ライオンや豹などに襲われることなく夜空を見ることができるようになり、星についての知識がたかまる。天文学の始まりだ。それからそれらの星と王などの運命とを結びつける神官が出てくる。これが占星術。ルネサンスまでは天文学と占星術は何とか共存してきた。ガリレオなどが出てきて、天文学は科学になり、占星術は擬科学になり、たもとが分かれ、現在の状態になっている。アメリカの大方の新聞にはホロスコープの欄があり、科学者たちから無意味だからやめろと言われても、需要があるので相変わらず載せている。日本のテレビでも占いコーナーもあり、やめる気配もない。皆々が信じているわけでもないのに、このようなことが続いているのはどうしてなのか?それは科学で満たされないものが人間の心にはあるということだ。この辺の事情を中山茂はこのように説明しています。

「昔から、ある人の心の不安を減少させることに占星術は貢献してきた。その現代の情報社会での役割は、未知の不安を減らし、不確実の未来を減らし、さまざまな選択肢の中から迷わず決断することを助けるための、情報収集手段のひとつだと考えられるのである」

経済学のように未来を予測する学問もあるが、ほとんど当たっていないようである。処理する変数が多すぎて、最後には無限大になり、カオスに落ちるのでしょう。我々普通人の脳は単純化して考える方が収まりやすい。占星術のように太陽と数個の惑星の配置で考える方がまとまりやすく、早く決断もつこうというものです。

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