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尾形明子 「女の世界」大正という時代

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尾形明子 「女の世界」大正という時代


    今問題になっている吉本の芸人松本人志の問題も、大正時代もっと女性が頑張ってくれればこのようなことは起こらないのではないかと思います。結局、軍事政権の志向のまま「良妻賢母」の枠内に押し込められてしまいました。軍事政権の志向のままというよりは、男たちによって女が変化することを押しとどめられたのです。「女の世界」という雑誌も始めは女たちの意気盛んな論が出ていたのですが、最終的には編集人の仏教に帰依でつまらない雑誌になり終焉しました。大正時代は今と劣らず不倫スキャンダラスなことが多発していました。それも華族たちが盛んにやっていました。男が妾を持つことは甲斐性だが、女が不倫をすると今以上に叩かれました。女は自立するほど稼ぐことができないのだから、家でじっとおとなしくしているというのが男の言い分です。そうでなければ芸者かカフェーの女給か売春婦になるしかないとも言外で言っているようです。このような言い分が現在まで続いていて、松本人志が遊んだ女性に交通費しか払わなかったという問題になるのです。

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