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朴宗根 日清戦争と朝鮮

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朴宗根 日清戦争と朝鮮


    1895年朝鮮王妃閔氏殺害も1927年張作霖爆殺事件も日本の外交の性格が出ていると朴宗根は言っています。

「日本政府と朝鮮、中国の現地出先機関のあいだで、侵略の基本方針では同一でありながら、時期や方法をめぐる意見の相違から、出先機関が政府の事前の承認を得ることなく独断的に侵略事件を起こすことがしばしばあった」

朝鮮公使三浦梧楼と日本軍隊と朝鮮にやってきた日本人の商売人や浪人とらが宮城に入って王妃閔氏を殺害したというものです。王妃閔氏と敵対する舅、高宗の父親を強制的に担ぎ出し、クーデターであるかのように装い、日本人に朝鮮服を着させ、朝鮮人同士の争いというようなみえみえの小細工をしています。日本政府も欧米各国の批判をかわすために広島で三浦梧楼以下関係者の裁判を開きますが、結局全員無罪にしてしまいます。

日清戦争で勝ちましたが、三国干渉を受け、一時的に日本は朝鮮から引きます。王妃閔氏殺害で朝鮮人の人々の日本人に対する憎悪が決定的になったことです。それまででも勝手に朝鮮領内に電信線を引いたり、日本の商売人は懐に刀をしのばせ、朝鮮人が値引きを要求したりすると切り付けたというエピソードも載せています。

日本では朝鮮を中国の清から独立させるために工作し、借款も与えて以前より豊かになったのではないかと言う日本人もいますが、朝鮮人にとってはこのような親切などいらんということなのでしょう。

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