表紙にある絵のようにふっくらとした人が最も長生きだといっています。男でも女でも小太りが一番長生きなのです。最近の日本女性の痩せ願望で、特に若い女性は北朝鮮よりはカロリーをとっていません。これでは少子化になるのは当たり前です。

なぜこのような状態になったのでしょうか？それは柴田博によりますと、アメリカ医学会とハリウッド映画によるものだそうです。ローマの休日のヘップバーンのような痩せた女性がスターの象徴でした。戦後日本人はアメリカナイズされて、痩せた女は美人だと刷り込まれたのです。ヘップバーンは青春時代第二次世界大戦でオランダにいて飢餓状態になり、好んで痩せたのではありません。アメリカ医学会ですが、戦後アメリカでは肉の食いすぎでデブが増えたので、カロリーを減らすようにと唱えました。ところがこの警告が日本に来ると、あまり肉を食ってもいないし、カロリーも多くとっていないのに、日本人は粗食はいいことだ、痩せることは健康につながると考えてしまいます。ルーズベルトの日本人抹殺論の成功です。体力をなくして自然に衰退していくように仕向けたのです。

「欧米先進諸国は、終戦前は武力でもって、終戦後は健康思想のコピーをもって開発途上国を苦しめる結果になったのです」

もはや我々も欧米先進国を手本とするようなことをやめ、彼らの「説教」を聞き流すすべを身につけないといけない時期になっているようです。