申告時期をむかえ、私もサポートの切れたソフトで会計をしていますが、パソコンが勝手にやってくれるだけで、複式簿記の仕訳などあまりわかっていないようです。相変わらず、事業者貸しと事業者借りの違いがわかっていません。貸借表の中にマイナスの数字が一つあるのですが、何か間違っているのでしょうか?YouTubeでは、店主が個人的に店に金を出したなら、事業者貸し、店が店主に金を出したなら事業者借りだと説明していました。店を中心にして考えているのです。また複式簿記の考えは、というよりは仕訳の考え方は、貸借対照表の項目で、金がさが増えると元の位置、反対に減ると、反対側の位置に変わるということになっています。仕入れると現金が減るので、仕訳は仕入れ=現金となり、売り上げがあれば、現金が入ってくるので、仕訳は現金=売上になります。この辺まではなんとなくわかりますが、減価償却、棚卸、自家消費など出てくると、考えるのが面倒くさくなりソフトにまかせっぱなしです。
複式簿記は14世紀イタリアの北部の商人によって発明されたということで、時代の盛衰によって、オランダ、イギリス、アメリカという風に発展していきます。渡邉泉はアメリカの最近の会計学に対して心配しています。何もかも時価を出して、株主に有利な方向に進んでいます。土地などの時価は倒産したときに意味があるだけであって、まるで倒産を待っているような会計学だといっています。あらゆる時価というものは、あやふやなもので、将来どう変わるかもしれないものですが、アメリカの会計士はこれらあやふやなものを将来にわたって予測する会計学を打ち立てているのです。このために難しい数式を使っていますが、寿司屋の時価と同じように、コロナが蔓延すると、難しい数式のへったくれもないのです。