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永井晋 将棋の日本史

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永井晋 将棋の日本史


     戦国時代にもわたしと同じことを思っている人がいました。

「よき友は、手習いや学文の友である。悪しき友として除くべきは、碁・将棋・笛・尺八の友である。これを知らないからと言って恥になることではない。習っても悪いことではない。ただ、いたずらに光陰を送るということだけである。人の善悪はみなともによるということである」

私もこの歳になるまで将棋に明け暮れて、光陰を無駄に過ごしてしまいました。この何万時間を英語の勉強でも費やすと、今頃はもっとましな生活をしているかもしれません。今では体も効かず、ほかにやることもないので相変わらずインターネットで将棋をしています。きっと高段者になっているだろうと思われるだろうが、これも相変わらず低段者で今日まで来ています。インターネット将棋24の主催者から「お情け」と長年このサイトを使ってくれたという「感謝」から「大龍」という尊称をいただきました。

インドが発祥地で、それが西洋に渡ればチェス、中国、日本に渡って将棋になりました。根本的に中国将棋やチェストと日本の将棋の違っている点は、日本の将棋は取った駒を同じ価値で使えるということです。それは戦争の形からわかります。西洋や中国は捕獲した将兵は殺すか奴隷にします。日本では有能な将兵は雇い入れるという習慣があったようです。菅原道真の怨念を恐れるぐらいですから、敵と言っても無碍に殺すようなことはできなく、ある程度甘いところがあったような気がします。

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