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津上俊哉 米中経済戦争の内実を読み解く

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津上俊哉 米中経済戦争の内実を読み解く


    トランプが大統領になった年にこの本は書かれています。明日1月20日バイデンの大統領就任式がありますが、方々で厳戒態勢がとられています。トランプ支持者が銃をぶっ放すのではないかと心配されています。ガガが国歌を歌うそうですが、暗殺の危険すらあります。

トランプが大統領になれたのは、落ちぶれた白人層の支持があったからです。かつては白人層は既得権益があり、白人であるということだけでカラーよりはいい就職先が見つかったり、公共施設でも自分たち専用の場を作ったり、気に食わないと黒人をリンチしたりしていました。やっと最近になって、アファーマティブ・アクション(黒人などに優先的に就職や入学を許す)や、ポリティカル・コレクトネス(民族や性のマイノリティの権利の尊重)の運動を通して、差別が是正されつつあるとき、白人層はそれによって自分たちの権利が縮小されるのだと感じるのでしょう。おまけにグローバリゼーションで、能力の無い白人層は貧困層に落ちってしまいます。これらがトランプを支持してもう一度白人支配のアメリカを再生しようといたのですが、バイデンに破れてしまいました。

「この亀裂は、米国という国、その社会、政体が、市場経済に立脚した開放的な経済政策や多様性を重んじるリベラルな価値観をこれ以上支えきれなくなくなっている現実をしめしているのではないか」

津上俊哉はトランプ政権の初っ端にこう書いていますが、はたしてバイデンも舵を切戻して、再びグローバリゼーションの方向へむかうことができるでしょうか?

アメリカはどのような政党でも覇権国である自分たちの国を揺るがすような国を絶対に許しません。第二次世界大戦で日本を、1980年代の経済戦争では再び日本を撃沈し、現在は中国と経済戦争を行なっています。このコロナ禍で中国だけが経済成長がプラスになっています。一見好調なようでありますが、かつての日本のバブルのようなところもあり、隠れ借金が膨大なものになっていて、いつはじけてもおかしくないと言う人もいます。いづれにしても中国は日本の失敗を研究して米国との交渉に臨んでいくでしょう。

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