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浜本隆志、柏木治、森貴史 ヨーロッパの人相学 顔が語る西洋文化史

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浜本隆志、柏木治、森貴史 ヨーロッパの人相学 顔が語る西洋文化史


        人相学も骨相学も今ではアカデミックな世界ではまともに取り扱わないものです。差別を生み出し、ユダヤ人へのホロコーストまで行き着くからです。この本でもアリストテレスからさらりと人相学の歴史の流れを記していますが、個々の人相の内容を詳しく書いているものではありません。最終的に現代では化粧や整形手術で顔かたちを変えるので、もともと意味も無いものだが、人相学そのものが適用できない状態になっていると結論付けています。

昆虫好きの養老先生がブータンに行ったときの話しが出ています。ブータンの人は「昔の日本人のよう」に「一人一人みな違う顔をしている」ところが日本人かと見間違いかと思われる人と出会う。その人とはブータンの役人だったということで、そこで養老先生ははたと気づきます。「現代の日本人は組織に縛られた役人顔なんだな」と。ここでシュペングラーのお出ましです。西洋の没落はまず日本が先頭をきるのです。都会に蟻集した人々は無表情になります。知っている人がいないのですからそうならざるをえないのです。知らない人とうまくやっていくためには、役人のそうですが「慣例」が重要視されます。ある程度これで社会は回りますが、長年続けると制度疲労が高まります。老人を見てもわかりますが、安全のためにベットにくくりつけておけば、やがて起き上がれなくなります。民族もそうで、慣例でことを済ましたりしていると、自然と衰微してくるのです。中国では60万円の電気軽自動車が売れています。ところが日本ではいろいろな規制があって、公道を走れないのです。イヌの首を据え変えたりする研究もしています。将来的には元気な若い死刑囚の首をはね、かわりに習近平の首を載せる魂胆があるのでしょう。このようなことまでして民族を生き延びさせるというのも問題ですが、座して死を待つよりは、少しは夢があるのではないでしょうか。

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