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澤地和夫 死刑囚物語

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澤地和夫 死刑囚物語


      一時ワイドショウをにぎわした男です。元警察官で金に困って宝石商と街金の二人を殺した男です。警察退職後新宿で居酒屋をやり、失敗、負債が膨らんで、短絡的にこのようなことをしでかしました。多くの元同僚から借金をし、その払いのために頭がおかしくなったのでしょう。食べ物商売で見栄を張ってはいけません。細かい稼ぎなので、手元にあるお金がすべて自分のものだと思っては間違いのもとです。そこには目に見えない税金も保険なども入っています。おばさん一人がやっているお好み焼き店がある面長く続く店です。男は少しで儲かると支店を出そうとします。店が増えるということは売り上げも上がるが、借財も上がるのです。何億円かの規模になると、税理を学んだことのないものには無理で、どんぶり勘定になるのは目に見えています。警察官上がりでは店に来る暴力団員を締め出すことができますが、入ってきた金の適正な処理には不向きでしょう。

まだ死刑執行は行われていません。この本の発行が2006年で死刑判決から20年たっているといっていますから、現在ではほぼ40年ばかり経っているということで、84歳になっているはずです。死刑囚と言っても、おとなしくしている必要はありません。澤地のように法律的な問題をゴチゴチいえば、何とか生きながらえることができるらしい。世界的趨勢によれば死刑廃止の方向に進んでいるので、このまま無期懲役で人生を閉じるかもしれません。

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