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馮道も孔子も73歳で死んだそうです。私もその歳、コロナが蔓延しそうなこの冬、死ぬのではないかと心配しています。
馮道は唐の末期(882年)生まれ、五代十国の戦乱時の時代を巧に生き抜け、954年に死んでいます。
「五つの王朝(後唐・後晋・遼・後漢・後周)、八姓(後唐の荘宗・明宗・末帝がおのおのの一姓。石晋。耶律氏。劉漢。後周の太祖・世宗がおのおのの一姓)、11人の天子に高位高官として歴事すること30年、宰相を0余年勤め、古来、無節操・恥知らず者流の代表とされてきた。」
このような高い地位にい続けていて、殺されないで一生を全うしたということはやはり馮道に仁徳があったからでしょう。馮道は「物と競うことのない性格」で他人を押しのけて自分の我を通そうとはしない人でした。「無節操恥知らず」という評価もありますが、名家の出でもなく、科挙にも受かっていませんが、若い頃からの書記の仕事を通して儒学にも精通していて、また決して役人として賄賂など不正なことは一切しない人でした。時代が変わり権力者が変わっても、馮道のような清廉潔白な人士は明日はどうなるかわかなない権力者にとって頼りがいの人士だったのでしょう。
「貞女は二夫に従わず、忠臣は二君につかえないものだ」といって馮道を悪くいう人もいますが、身銭をきって遼の軍隊によって奴隷にされた女性を助けているのを見ると、戦後日本の役人がアメリカ兵のために日本女性を集めて慰安所を作ったのとは大違いです。