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ちょっと前までは、日本では社長と平社員との給料の差は取り立てて問題あるようなことはなかったのです。ところがゴーン氏が現れ、年の給料が10億円を超えるということになって、欧米の人間の格差がひどいものであるとビックリさせられたものです。それ以降日本の経営者も恥じらいもなく、自分の給料を吊り上げてきたようですが、それにしても何万倍もある格差に違和感を持ちます。給料からしてこのような差があるということは、ヨーロッパの身分制度とキリスト教から来ているとこの本では示しています。王族とその他、キリスト教者とそれ以外、峻別に分けられています。欧米では現在もそうですが、過去も上位数%が国の大半の富を手中にしています。この本では「断絶論理」という言葉を使っています。唯一まともな人間は王族とキリスト教者だけであるということです。それら以外はそれらによっていかようにも扱っていいものだと聖書で示され確信しきっています。
「・・・あなたがたの支配に服し、すべて生きて動くものはあなたがたのための食料になるであろう」(旧約聖書)
もともと牧畜系のヨーロッパ人は家畜の取り扱いに手馴れています。豚の頭や鶏の頭もその形が残っているままの料理が出たりします。日本だったらもどすでしょう。彼らは平気です。そのくせクジラがかわいそうと言ったりするのです。わけがわかりません。
ヨーロッパでは王族からクズだと思われていた人間たちがアメリカ大陸に渡ります。クズだと思っていた人間はアメリカインディアンを見て、断絶論理が目覚めます。インディアンは人間のように見えて人間ではない、一見人間のように見えるから、捕って家畜のように食うこともできない。この大陸で唯一の人間はキリスト教者である自分たちしかいない。インディアンは家畜にもできないから虫けらのように殺すしかない、こうした論理でアメリカインディアンを根絶やしにします。この断絶論理が、アウシュヴィッツ、日本への原爆投下、ベトナムの枯葉剤散布につながります。
最近ヨーロッパでもアメリカでもコロナの影響でアジア人に対するヘイトの激しさを増しているようです。白人種にあるこの「断絶論理」はいまだに残っていて、彼らの性格の一部をなしていることに間違いないようです。