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読書

ポール・ケネディ 第二次世界大戦

 
「毎日野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたり、あるいはモノを作ったりとかと違って、基本的に皆さまは知性の高い人です」と県庁の入校式で言った静岡県知事がいました。しかしポール・ケネディのこの本を読んでみると、連合軍側が高い知性のより集まりで勝ったのではないと言っています。カエサルが英雄になったのは毎日彼に栄養をつけさせた料理人がいたからです。万事これでチャーチルやスターリンやルーズベルトが戦勝をもたらしたのではありません。国民の大多数が創意工夫を凝らして枢軸国を打ち負かそうとして邁進したからです。最近のモノ作りでもそうです。コンピューターで設計され作られた機械類はすべて万全であるといえないようです。ここで熟練工の旋盤によって作られた部品でスムーズに機能するということが度々だそうです。日本もゼロ戦までは善戦しましたが、その後、エリートも国民も何か新しいものを作り出そうという気がなくなり、戦略も同じパターンを繰り消し、アメリカに見透かされていたということです。静岡県知事のようにエリートと一般人をかけ隔てるような国は将来性がないように思われます戦前のエリートである軍部のふんぞりかえりぶりを見ればわかるというものです。

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