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読書

増田悦佐 格差社会はウソである


  明治時代からこの方、日本の知識人は欧米を手本にして英語ドイツ語フランス語を習いそれぞれの国の事情を知りそれらを日本に持ち帰り日本の旧弊を正すということに専念していました。しかし第二次世界大戦や失われた30年を見ると日本のエリートも口で言うほどでもないということがわかりました。幸いなことに江戸時代からの寺子屋の教育から基本的な文字や算数を教えているのですから、国民の底上げができているのです。1億人以上の国民が同じ日本語をしゃべり意志疎通ができるということは他の国では見られないことです。最近ではいくらエリートが欧米ではこうなのだと言っても、常識ある日本人は旧弊であることを恥ずかしがったりしません。「不作為」という時間差で局面を切り抜けようとしています。欧米のエリートは自分たちがいないと自分たちの国は成り立たないという高慢な気持ちの持ち主ですから、自分たちの考え方に従わない日本はやがて潰れていくだろうと警鐘を鳴らします。自分たちの国民が、とてつもない高い給料をもらうエリートを保持しないでもやっていける日本国を見ると、知的階級と労働階級の身分制度を破壊させるのではないかと恐れているのです。一部のものが特別偉くても大方の者が銃を保持していざというときには発砲するような社会には先がないと言えそうです。

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