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漱石と関係ある広島県人には鈴木三重吉くらいしか思い浮かべることができません。ところが、同級生、教え子、ファンなど結構多くて、書簡のやり取りをしています。
中村是公の招きで中国旅行をしたとき、鉄道は広島までしかできていません。広島の宇品から海路中国に渡っていったのです。その時第一高等学校で同級生の井原市次郎の店兼家に立ち寄っていますが、子供が病気で長居できなかったと書かれています。本通商店街の角地で雑貨や酒類などを売っていました。
漱石の妻鏡子の父は中根重一ですが、政府の重要人物でしたが辞職し、その後「相場や鉱山事業」で失敗し、漱石にカネを借りるほど零落しています。鏡子の話によると、福岡で重一の甥は工場を経営していたのですが、従業員に殺されたと話しています。
加計正文、名前からして町の名前になっているのですから、広島県加計町の大地主でしょう。この人は鈴木三重吉とともに漱石の授業を受けた人です。勉学の途中で実家に呼び戻され、町長、林業、銀行などした人です。正文は「ろう管式蓄音機」を買い、漱石の声を録音して、実家で聞いていたそうですが、「ろう管」が擦り切れて、だんだん聞こえなくなったということです。現在の技術でしても漱石の声の復活は無理なようです。
松木麗は検事です。今からは女性もしっかりした職業を持ち、男に頼らないでも生活できるほどの経済力をつけてほしいものです。検事など公務員は男女の賃金差がないので、ねらい目かもしれません。もはや男も女房を専業主婦にさせていくほどの経済力をもてないのですから、女性も男に頼っていくということができないと思わないといけません。変な男に捕まって犯罪の片棒をつかませられるよりは、一人で生活したほうがよっぽど清々します。それなりに収入があれば離婚だってたやすくできます。つまらない男と長く関わるようなことをしないでも済みます。女性には子供を育てるといったハンディがあるので、制度的に女性が生活しやすいように有利な取り扱いをしないといけません。もちろん男性にも子供を育てる義務はありますが、親権は母親が大概とっているので、女性には安心できるほどの生活の補助が必要です。
井上薫は裁判官です。法律の素人に裁判の傍聴を勧めているのです。法治社会はこのように運営されているのだということを知ってもらいたいのです。井上薫も言っているように裁判官には多彩な趣味を持っている人はいないようです。ただ静かに読書している人が多い。おまけに職業柄から、多くの人との交際を避けるようです。おのずと、検察官、書記、弁護士など限られています。同じ法曹の仲間でありながら、それでもあまり親密にならないように注意しています。裁判官で犯罪者になったということは聞いたことがありません。毎夜巷に出てクラブやバーで酒を飲むということもないでしょう。孤独で克己心の高い人たちでしょう。被告を目の前に死刑判決を出すということは憂鬱ことではあります。死刑判決を出していながら、説諭で長らく生きてほしいと言った裁判官もいます。被告が死刑に値する人物であっても、死を下すのは心にとがめるものがあるからでしょう。このような裁判官の苦労を知ってもらうためにも、裁判の成り行きを傍聴してもらいたいと思うのでしょう。
1945年日本は戦争に負けて、それ以来今年まで77年間に日本人は他国と戦争したことがない。これは世界史を見ても珍しいことではないかと思われます。我々団塊世代はヤクザ以外銃をもったことも、銃で他国人を殺したこともありません。自衛隊もあり、憲法を改正してもっと自由に自衛隊を展開したいという思惑もあるようですが、あくまでも守ることであり、攻めて行くなど望んではいません。かつて日本は身の程知らずアメリカに先制攻撃を仕掛けて、手痛い負けを食らった国家です。今現在、アメリカから贖罪はすんだのだよ、アメリカと一緒に○○国と戦おうと提案されても固く固辞し、第二次世界大戦での日本の不遜さに対しては重々反省しているものであり、他国と戦火を交えることは考えも至りません。後方支援やら機雷の撤去などに大いに協力しますと答えるべきです。他国や他民族と交戦したなら、いつまでも怨念が付きまといます。腹立たしい国も数々ありますが、「バカ野郎」と言って暴力をふるうようでは、まだ第二次世界大戦の反省は完全ではないということになります。
日ソ不可侵条約を破って千島列島を取ったロシアのやり方を見ると、最近のクリミア併合やウクライナの戦争と同じように火事場泥棒だとわかります。人の弱みに付け込んで利をむさぼるという輩と平和条約を結んでも意味のないことです。プーチンは北方4島を返す気はさらさらありません。あわよくば、北海道もクリミアのように併合しようとする気です。この前、北方領土からロシア人が泳いで北海道に上陸しました。即刻ロシアにつき返したのは正しいことです。ウクライナやクリミアではロシア人が入ってきて、それらが悪さを引き起こすのです。ウクライナでの戦争でロシアの正規軍はいないと言っても、ロシアの退役軍人が侵入しています。今では正規軍がウクライナの国境沿いに待機しています。アメリカのパワーも落ち、かつてケネディのように核戦争でも辞さないと言った覇気ある政治家もおらず、バイデンは経済制裁だけで、反対にプーチンが核兵器使用も辞さないと世界を恫喝しています。