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2022年の中国の旧正月は2月1日だそうです。大晦日の1月31日から2月6日まで休みになります。大晦日には紅白歌合戦のようなものがテレビ中継され、規模の大きさで、さすが万里の長城を築いた国だと思われます。年々科学や技術の進歩が伝えられ、新幹線は中国の独自の技術で、時速400キロを超えることができたとか、アメリカの戦闘機の形にそっくりなものを紹介しながら、戦闘訓練の様子を流したりしています。今年はたぶん、宇宙開発の進歩を映像で流すでしょう。月の資源や火星の資源は中国のものだというメッセージを込めて番組を作っているはずです。
中国年画とは正月に飾るめでたいとされる印刷された絵です。歴史や小説などの有名なシーンが描かれています。中国の門や出入り口にはよく、福が来るとか、財宝が入ってくるという文言が書かれた真っ赤な紙が貼りつけられています。これらが外用だとすると、年画は室内用だと思われます。
これらの年画はどれも時代劇ですが、男も女もほっぺたに赤い丸を書き入れています。韓国時代劇ドラマで側室になる女性がおでこやほっぺたに赤い丸を書き入れています。とにかく真っ赤というのは中国でも韓国でも魔よけの意味があるのであるのでしょう。
このような人もいることをこの本では紹介しています。でもあまり豊かな生活とは思われません。またある人は農地とその家を買い、畑を耕していますが、畑で食っているわけではなく、年金か別の収入があり、それで生活できているのです。やはり年を取ると便利なところがいい。いくら野菜を近所からタダでもらい、イノシシの肉の塊をもらったとしても、近くにスーパーがあり、食べ物屋や、病院があった方が楽であることは間違いありません。体力がなくなった老人には草刈だって大変な仕事です。若者ではシェアハウスして住居費を安くあげていますが、これも我の強い年寄りには無理なことです。他人に合わせて生活する余裕など年寄りにはありません。ただでさえ被害妄想の激しい老人たちですから、きっとカネをとられたという紛争が起こるでしょう。おまけにおじいちゃんおばあちゃんがシェアハウスしようものなら、痴情事件も必ず起こるでしょう。
戦後日本は最初「理想の時代」封建的なものから民主主義を目指す時代、「夢の時代」とは高度成長時代で、だれもが豊かになれると錯覚していた時代、「虚構の時代」とは消費の時代でありそれがバブルではじけ飛んだ時代です。で、今は「バーチャルな時代」で、何もかもスマホ=魔法に閉じ込められ、それに対して「リアル」に生きることを目指す人たちが、この本で紹介された、シェアハウスする人や農地を買って畑仕事をする人や100万円で家を買い週3日働く人ということになります。魔法に閉じこまれて生活する人もリアルを目指して生活する人もどちらも基盤は危ういものだと感じられます。
マル暴の刑事がヤクザそっくりだとよくいわれることです。犯罪ジャーナリスト・丸山佑介も「半グレ」か、ヤクザと思われかねない風貌をしている。いずれにしても付き合う相手に染まっていくのでしょう。真面目そうな男に悪たちは自分の内密な話などしゃべらないでしょう。
最近も広島で小学校の先生が未成年の女子とホテルに行って捕まっています。丸山によりますと、これは遊び方を知らない男の典型的ものだと言っています。真の遊び人は未成年女子にラインなどの連絡先は残しません。これらの女子はやがて警察の御厄介になり、彼女らの携帯から芋づる式に付き合った男の名前が挙がってくるのです。警察官にとってこれほど楽な犯罪検挙はないのです。その日その日で女子を選び、自分の名前や連絡先など教えないことだと丸山はアドバイスしています。
草食青年と比較して肉食老人が増えていると言っています。年金受給日にはソープランドは70歳代80歳代のお爺さんでいっぱいだそうです。息切れする私には不思議でたまりません。
タイトルからして韓国ヤクザの戦後発展史かと思いましたが、小説でした。全斗煥が大統領になり、1982年には釜山でアメリカ文化院放火事件が起こり、赤狩りが国を挙げて蔓延していた頃を背景にした小説です。
主人公のナ・ボンマンは孤児上がりで、文盲蒙昧で、「名前と住所、鶏の丸揚げ、鶏肉、若鳥、オットッギてんぷら油、ビアホール、京郷新聞、毎日経済新聞」だけしか文字を知らない人です。というのは唐揚屋や新聞配達のアルバイトをしていたからです。同じ孤児の女性に運転免許を取ることを勧められます。で、学科試験で何度も落ち、アルバイトでためた金の半分を試験ブローカーに渡し、ズルで運転免許を取得し、タクシーの運転手になります。彼女とも同棲し、キスまではさしてくれますがどういうわけか性交まではさしてくれません。平和な毎日が続きますが、ある日新聞配達の自転車の子供との接触事故を起こします。子供はびっこを引きながら離れていきましたが、翌日ナ・ボンマンは軽微な事故の報告を警察署に届けます。漢字が読めないものですから、交通係ではなくて保安局に出向いて署名してしまいます。受け付けた刑事も軽微な交通事故とわかっていたのですが、いろいろな事情が重なり合い、ナ・ボンマンは政治犯として捕まり、さんざん拷問を受け、調書を書くことを強要されます。書かれた調書はいつも「鶏の丸揚げ、鶏肉、若鳥、オットッギてんぷら油、ビアホール、京郷新聞、毎日経済新聞」だけで、またさらに拷問を受けます。このようなことを3度4度と繰り返すうちに、保安局の調べ官もナ・ボンマンが文盲の輩とわかり、調べ官が書いたものをナ・ボンマンが書き写せるようにします。何百枚と書き写し、何とか様になるようなものが出来上がると、これを調書にし、晴れてナ・ボンマンはタクシー運転手に復帰し、この取調官を載せ、この調書を運ぶ途中で、ナ・ボンマンは電信柱に故意に衝突させ、この取調官に重傷を負わせ、逃げ去ったというのが結末です。赤狩りの季節にはナ・ボンマンのような無辜の人たちが多く犠牲になっていたのでしょう。
2,3年前から中国人のYouTuberの動画を見ています。農民なのですが、歌がうまく、はじめはぼろ屋の家の前で歌っていましたが、やがて街中で歌うようになり、お客がとり囲み始めます。それから街のお祝い事に呼ばれるようになり、破けた麦わら帽子や、汚れた短パンから、きらきらと輝く舞台衣装を着るまでにもなってしまいました。おまけに乗用車も買い、家も新築になっています。広州あたりであり、彼の動画の中で畑仕事をしているのがあり、その中には彼な畑の上に新幹線が通っています。YouTuberで儲け、近郊農業で儲け、あっという間に豊かになっていく様子がわかります。旧暦の正月では中国でも大晦日番組に紅白歌合戦のようなものがあり、中国各州からの中継があり、スケールも日本の紅白より100倍も大きいのです。湖に何百隻の船を浮かべ、その船の上には何十人の踊り子もいます。日本での今回の紅白は視聴率が最低になったということで、何もかも右肩上がりはなくなったということが身にしみてわかります。この本の中身すら時代遅れになっていて、今や中国は世界の最新端を進んでいるようです。もはや中国を笑ってしまうほどの余裕は日本にはないのだと気づくべきです。