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アーソン・グレブスト 悲劇の朝鮮

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アーソン・グレブスト 悲劇の朝鮮

 
    京釜鉄道ができて、最初の客であるといっているので、1904年11月完成ですから、その頃にアーソン・グレブストは朝鮮に入ったのでしょう。日露戦争の取材で日本に来たのですが、記者は朝鮮に入れないという日本政府の方針で、それでは商人ということで朝鮮渡航の許可を取りました。長崎から釜山に行き、京釜鉄道で京城(ソウル)に行ったのです。釜山の駅で、背の低い日本人駅員が背の高い朝鮮人を殴り、その朝鮮人はおいおい泣いたという目撃談を書いています。やはり朝鮮人から倭人といわれるように、明治時代でも日本人は背が低かったのでしょう。そのチビの日本人が朝鮮で我が物顔で振舞っているとアーソン・グレブストは記しています。日本の軍隊は規律がとれ、それほど非難をこうむらなかったが、商人や開拓団の一般人が朝鮮でひどいことをしていたようです。日本でのあぶれもの、一攫千金をねらうもの、日本に居られなくなった人が朝鮮に渡ったのでしょう。大いに反省すべきです。現在でも欧米の先進国の人々には「おもてなし」と過剰なサービスをしていますが、後進国の人々には研修生などと称して、一見理にかなったような処遇をしているようですが、実際は奴隷のようなものであります。日本人には表と裏が違いすぎます。

「朝鮮で見る日本人の印象は、本国のそれとあまりにもかけはなれていた。本国ではあらゆる物の外面が魅力的な美しさをもっていて、その裏面を考えさせるような隙がなかった。ところがここではついに、その本当の姿があらわれたのだ。日本の残忍と冷酷を赤裸々にうかがいしることができた。」

欧米人の植民地に対する暴虐さを知っている我々は、じゃ、お前たちの所業はどう弁解するのかとききたいものですが、これはこれとして、我々日本人の、強い者には卑屈になり、弱いものには高飛車になる生来の性格を強く反省すべきです。

アーソン・グレブストは監獄まで見学に行き、そこで死刑のあり方をつぶさに観察しています。足や腕を縛られた死刑囚はまず、韓国時代劇であるように、両足の間に棒を入れ、拷問するのですが、死刑囚の場合は足の骨を折ってしまいます。それから肋骨をボキボキと折り、最後に首に縄をかけて絞め殺すそうです。見せしめのため、手間をかけて殺すようです。

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