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古代ローマ帝国と比較されるが、雄大さでは断然ローマ帝国であります。大理石と紙と木材の違いです。コロシアムに水を張って軍艦を浮かべて海軍の模擬試合を行うのと、長屋で20人ぐらいの客を集めて落語をするとの違いです。もちろん歌舞伎はたいそらしいものですが、4,5万人も入り、オーケストラと合唱団がつくローマの演劇とではスケールが違います。私としては気疲れしないこじんまりした落語の方があっています。両都市もスケールは違いますが風呂もあり、それなりに清潔な生活をしていたようです。古代ローマではわかりませんが、江戸時代には宝くじがありました。千両当たっても、何やかや引かれて700両になるそうです。でも当たれば贅沢ができるのですから大いに流行り、これで破産する人も出てきます。昔からアホも多かったということがわかります。
「パンとサーカス」の古代ローマ帝国史の中で、これでは長く持たないだろうと当時の識者も言っていましたが、穀物の無料配布のBC58年からAD537年もローマ帝国が続いてきたというのは、結構この政策は的を得たものであったということを証明しているのではないでしょうか。経済とはカネが回ることであり、ただ貯めるだけでは閉塞してしまいます。ベイシックインカムのように、カネのない人にはカネを与えて消費を促さないといけません。人体と同じで血液の廻をよくすれば自ずと元気になるのです。一部の者だけが巨万を得ても社会を脳梗塞を患うだけです。命のやり取りをする剣闘士の試合はさすが今日ではできないが、スポーツなどでその代用ができる。テレビも映画も面白いものを作っていけば、革命とか反乱とかで社会が混乱することはないだろう。血なまぐさい暴動が起こるのは独り占めの権力者と食えなくなった民衆の社会です。愚衆の社会であっても殺し合いのない社会の方がいい。
欧米各国の学者が「バカ」について語っています。最近のSNSの発達でますます「バカ」が増えているようです。この本では数人の人が日本では「バカ」が少ないようだと言ってくれていますが、日本のことはあまり知らない人が多いのでしょう。フェイスブックやツイッターやテレビなどでバカげたことをやってくれているし、バカげた人間同士が吊る試合をやっています。またそう言ったものをばかげたと批判する人ほどバカげた人はいないそうです。
物言えば唇寒し秋の風
この中に入るとバカの連鎖に捉われ抜け出すことができなくなります。最近はやらなくなった沈黙こそバカと悟られない唯一の対処法です。しゃべらないと賢く見えるのにしゃべりだすと途端にアラが見え始めます。でもバカにとって沈黙ほど苦痛でしかありません。まるで呼吸をしてないような気分に覆われるのでしょう。思わず炭酸ガスと一緒にバカな言動も吐き出すということになります。現代は英雄も育たなくなったと同時に賢人も育たなくなったということです。
詐欺で懲役2年、執行猶予なしです。初犯にしては重過ぎる。詐欺の金額が多かったのかもしれない。被害者には弁償したと言っているが、執行猶予にならないというのはちょっとおかしい。真面目に勤めると、本間龍の場合、2年、24か月ですが、三分の一から四分の一まで刑期が短くなって仮釈放されました。
黒羽刑務所で彼はどのような懲役をしたのでしょうか。収容された犯罪者の精神障碍者や老人などの世話をしています。要するに介護職です。大変な仕事ですが、出所した時、溜まった給料は1万六千円にしかなりません。これでは身元引受人がいないと、2,3日で使い果たし、またコンビニなどで窃盗し刑務所に舞い戻るようになります。就職をしようとしても犯罪歴を真面目に書くと決して採用されません。結局は雨露しのぎ、飯も3食欠かさず食える刑務所しか居場所がなくなります。老人犯罪者は介護もつき、へたな養老院よりはよっぽどいい。