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なべおさみ やくざと芸能と私の愛した日本人

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なべおさみ やくざと芸能と私の愛した日本人


     全編ヤクザ礼賛になっています。最後には全国のヤクザを集めて、天皇陛下に謁見し、陛下からお言葉をいただきたいと述べています。なべおさみによると、ヤクザも芸能人も士農工商での劣外で、非人の部類であり、なんら生産的なものはなく、唯一いえることはヤクザは「男」売り、芸能人は「芸」を売るということになると言っています。ヤクザはおかまになって春をひさぐという意味ではありません。弱いものを助け、無道な強い者を打ち負かすという男です。経済やカネで動く男ではなく、正論に基づいて行動する男です。過去のヤクザ映画の高倉健が扮するヤクザをイメージするとよいでしょう。このようなヤクザが多くいれば、今時分日本は天国のような国になっているはずでしょう。しかし現状を見ると、天国だとは思われません。ヤクザも一般人もカネや経済に振り回されていて、そのような男はもともといないのか、それか少数で力がないのでしょう。

なべおさみもヤクザになりかけましたが、明治大学卒のヤクザに大学に行って真面目にやれといわれて、明治大学に入学します。終戦後、既成の秩序が崩れ、暴力が問題を解決する時代だったのです。卒業後歌手水原弘の付け人になります。それから渡辺プロダクションにはいり、やがて「安田!」と怒鳴り散らす、映画監督のキャラクターで人気者になります。息子の明大不正入学でテレビ界から締め出され、いまは講演などをして糊口を得ています。

この本で布施明と加賀まりこが関わって、まりこが妊娠していたというのをはじめて知りました。人間であるからには間違いがいつもつきまとわります。だれしも失敗は免れません。失敗をしてもその後が大切です。くじけていてはいけません。堂々としていればいいのです。科学など失敗で前進します。小保方研究員もSTAP細胞ができなかったとしても、その経験がやがて新しい花を咲かせるでしょう。

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