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エスニックからネイション、部族から国家という風に進化したのでしょう。グローバリズムが進むと、国家からEUのように国家の連合体になるという人もいますが、アントニー・D・スミスはどうも否定的なようです。現在のEUもイギリスの離脱により分裂の様相をきたしています。ここに至ってアメリカもトランプが大統領になり、アメリカファーストになり、アメリカ白人ファーストのナショナリズムが勃興しています。
ナショナリズムが先かネイションが先か?ゲルナーがこう言っています。
「ナショナリズムとは、ネイションが自意識にめざめることではない。むしろナショナリズムは、ネイションが存在していないところにネイションを創り出すのである」
アメリカもイギリスとの関税問題でナショナリズムを覚醒し、それが合衆国を作り出したといえそうです。現在では雑多な人種間の軋轢から今のところ多数派の白人種が400年前アメリカ大陸に国を建設したのは自分たちだというナショナリズムにしたっているのでしょう。部族間、人種間、宗教間に溝はなかなか埋めることができません。まさしくこれらの中に自己のアイデンティティーが詰まっているからです。他人の体臭には鼻をつまみますが、自分の体臭には気づかないというところの人間間に悲劇が起こるのでしょう。