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読書

エマニュエル・トッド 世界の未来


     「私はむしろ高等教育自体が愚かしいものに成り果てたといっているのです。高等教育が無用だといっているのではありません。それがもはや知性だとか創造性だとかを発展させるための教育ではなくなっているという問題を指摘したいのです。それはむしろ、体制順応主義、服従、社会規範の尊重などを促すだけの教育になっているのです。私はもっともよい教育を受けた人たちがどんどん知性的でなくなっていると思います。」

「試験による選抜制度が確立し権力の座に着く人たち」が統治するフランスは「政治的にも経済的にも失敗し」ていると、エマニュエル・トッドは言っています。これは日本でも言えることで、失われた30年間、メイドインジャパンの製品はガラパゴス化し、売れなくなり、賃金も後進国並みになり、労働生産性では韓国にも抜かれています。大学世界ランキングを見ても中国の精華大学やシンガポール国立大学などがアジアでは上位を占め、東大で24位です。

どうも日本の学生は受験勉強で燃え尽き、大学中は余り勉強をしないのではないかと思われます。論文の数も特許の数も中国や韓国に抜かれています。財務省の役人のように上に忖度するだけの小賢しい人間ばかり増えているようです。

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